レビュー著者: 漫画よしあし
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プランダラ の感想と評価(良いところ、悪いところ)
プランダラ
著者: 水無月すう
連載: 月刊コンプエース
評価: 7.2/10
あらすじ
「数」によって人の価値が決まる世界を舞台に、伝説の撃墜王バロットと少女ヒナが共に旅するアクション漫画。戦闘シーンはスピード感と迫力があり、飄々とした主人公の明るさとシリアスな世界観のギャップがキャラクターの魅力を際立たせる。過去編では世界の成り立ちや登場人物たちの複雑な因縁が丁寧に掘り下げられ、SF設定のスケールが一気に拡大していく。ハーレム要素がある一方で、世界の真相や戦争を巡るテーマも描かれており、エンターテインメントと重厚なストーリーが混在する異色のバトルファンタジー。アニメ化も果たし、全26巻で完結している。
良い所
- 独自の「数」システムによる世界観が強烈に個性的で、SF設定とバトルが絡み合いながら展開する物語は読みごたえのある作りになっている点が評価できる。
- 過去編での世界の真相解明がスケール大きく描かれており、積み重ねられた伏線の回収に快感を覚える読者にとっては満足度の高い構成になっているといえる。
- バロットの飄々とした普段の言動と、戦闘時に見せる本気モードのギャップが鮮やかで、主人公としての強烈な存在感がシリーズ全体を通じて牽引している。
- 戦闘シーンの作画クオリティが全体的に高く、スピード感と迫力が紙面から伝わってくる点はバトル漫画ファンにとって大きな魅力のひとつとなっている。
- ヒナをはじめとするヒロインたちのキャラクター性がそれぞれ豊かに描かれており、各キャラクターにしっかりと見せ場と見どころが用意されているのがよい。
悪い所
- ハーレム描写がかなり多く、シリアスで重厚な世界観とのギャップや温度差に大きな違和感を覚える読者が少なくないのは作品全体の弱点のひとつといえる。
- 序盤と過去編以降でトーンが大きく様変わりするため、序盤の軽めのノリや雰囲気を好んで読み始めた読者が途中で離れやすい構造になってしまっている。
- 登場人物が増えすぎて中盤以降は人間関係が複雑に絡み合い、全員の動向を整理しながら追いかけるのが煩雑に感じる読者が多くなってしまうのが難点だ。
- 主人公の戦闘力設定が最初から強大すぎてバトルの緊張感が保ちにくく、後半に進むほど危機感が薄れてしまうという構造的な問題点が読んでいて目立つ。
- 完結への収束がやや強引に感じられる部分があり、長期連載で積み重ねた伏線や設定が綺麗に回収されているとは言いにくい面がある点が残念に感じられる。




