レビュー著者: 漫画よしあし
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ダンス・ダンス・ダンスール の感想と評価(良いところ、悪いところ)
良い所
- バレエの知識が全くない私でも、ページから飛び出してきそうな躍動感あるダンス描写に圧倒されました。潤平の不器用で真っ直ぐな情熱が痛いほど伝わってきて、読むたびに胸が熱くなり涙が止まりません。
- 「男らしさ」という呪縛から解き放たれ、自分の本当に好きなことに全身全霊で打ち込む主人公の姿に深く感動しました。ジョージ朝倉先生特有の生々しい感情表現が、バレエの美しさと見事にマッチしています。
- 単なるスポ根ではなく、才能への嫉妬や思春期特有のドロドロとした人間関係がリアルに描かれていて、読み応えのある重厚な人間ドラマとして最高に面白いです。天才の流鶯との対比が非常に効いています。
- バレエのポーズ一つ一つの筋肉の動きや表情の描き込みが凄まじく、まるで実際の舞台を見ているかのような圧倒的な没入感があります。才能が花開いていく瞬間のカタルシスは、他の漫画では味わえない感覚です。
- 主人公だけでなく、脇を固めるキャラクターたちも全員がバレエに対して真剣で、それぞれの狂気的なまでの情熱に魂を揺さぶられます。芸術に人生を捧げる若者たちの姿が眩しすぎて、私の人生のバイブルです。
悪い所
- ジョージ朝倉先生特有の、感情が爆発するようなクセの強い作画やテンションは、かなり読む人を選ぶと思います。絵柄にどうしても馴染めず、途中で読むのをやめてしまったという声も納得の濃さです。
- 思春期の少年少女たちの愛憎や嫉妬が非常にドロドロと描かれるため、爽やかな青春スポーツ漫画を期待して読むとかなり精神的に疲弊します。時折見せるキャラクターたちの自己中心的な行動に少し引きました。
- 主人公の潤平が感情で突っ走るタイプなので、彼の身勝手な行動や配慮に欠ける言動にイライラしてしまう瞬間が何度かありました。成長の過程とはいえ、もう少し落ち着いて周りを見てほしいと感じてしまいます。
- バレエの専門用語が解説なしで飛び交う場面が多々あり、完全な初心者である私には状況が少し理解しづらいエピソードがありました。もう少し読者に寄り添ったバレエの基礎知識の解説が欲しかったです。
- 物語のテンポが非常に速く、感情の起伏がジェットコースターのように激しすぎるため、単行本を一気に読むとひどく疲れてしまいました。もう少し日常的な落ち着いたシーンを挟んで息抜きさせてほしいです。




