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最終更新日:

炎炎ノ消防隊 の感想と評価(良いところ、悪いところ)

炎炎ノ消防隊

著者: 大久保篤

連載: 週刊少年マガジン

ジャンル: バトルアクションSFダークファンタジー

評価: 9.3/10

あらすじ

人が突如として燃え上がり、炎の怪物『焔ビト』となって暴れ狂う人体自然発火現象。その恐怖に立ち向かう特殊消防隊に、足から炎を噴射する第3世代能力者の少年・森羅日下部(シンラ)が入隊する!シンラは仲間と共に、世界を焼き尽くす『大災害』の謎と、失われた家族の真実を追う。シンラの超高速キックやアーサーのプラズマブレード、新門紅丸の圧倒的破壊力など、大久保篤ならではのスタイリッシュでポップな美術センスとバトルアクションが融合。絶望に満ちた炎の世界の果てに明かされる、あの名作『ソウルイーター』へと繋がる衝撃の結末。すべての運命を燃やし尽くし、世界を創り直すダークファンタジーの最高峰!

良い所

  • 俺、シンラが足から炎を噴射して超高速で宙を舞うキックアクションと、大久保先生のポップでお洒落な作画センスにガチで惚れた。戦闘シーンの構図のキレが異次元で、ページを開くたびに痺れっぱなしだった。
  • 最終回に明かされた『ソウルイーター』の創世記(前日譚)だったという衝撃的なメタ展開には鳥肌が止まらなかった!単なるバトルもので終わらず、死神の世界を創り出すラストの伏線回収はまさに傑作。
  • 自称騎士のアーサーのおバカで妄想全開な性格と、その妄想が深まるほどプラズマの剣が最強になる設定が最高。ギャグキャラかと思いきや、ドラゴンとの宇宙規模の最終決戦は本気で熱くて涙がこぼれた。
  • 浅草を統べる第7消防隊隊長・新門紅丸の、圧倒的な破壊力と江戸っ子気質の大物っぷりが最高に格好いい。彼が放つ『日輪』の圧倒的な炎の描き込みの迫力を見るだけでも、この漫画を買う価値がある。
  • 「焔ビト」を鎮魂する際の「ラートム」という祈りの言葉の持つ、静かで厳かなダークミリタリー的な空気感がすごく好き。ただの暴力での討伐じゃなく、彼らの魂を救う消防官としての誇りがあって胸が熱くなる。

悪い所

  • どんなにシリアスで命がけな戦闘中でも、タマキの「ラッキースケベられ」による強引なお色気ハプニングが挿入されるのが本当に嫌だった。せっかくの最高に熱いバトルの緊張感が、台無しになって冷めてしまう。
  • 終盤の「大災害」やアドラを巡るストーリーが抽象的で哲学的なメタフィクション寄りになりすぎて、頭がついていけなくなった。もっとシンプルでストレートな能力バトルアクションが見たかったのが本音。
  • 敵側の伝導者一派や八柱目の目的、世界のシステムに関する説明台詞が小難しくて難解に感じた。文字数が多くて理屈っぽい設定の解説が続くので、爽快なバトルをテンポよく読みたい僕には少し重かった。
  • 主人公のシンラが緊張すると顔が強張って「悪魔のような笑み」を浮かべる設定が、物語が複雑化するにつれてあまり活かされなくなった気がする。初期にあった彼のダークヒーローとしての葛藤をもっと見たかった。
  • 最終回に向けて世界の再構築へと一気に進むため、一部のサブキャラクターたちの因縁や、戦いの結末が駆け足で消化されたように感じてモヤモヤした。個々のキャラが魅力的なだけに、もう少し余韻が欲しかった。

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