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終の退魔師 ―エンダーガイスター の感想と評価(良いところ、悪いところ)

終の退魔師 ―エンダーガイスター

終の退魔師 ―エンダーガイスター

著者: 岩佐まもる

連載: 週刊少年ジャンプ

ジャンル: ファンタジーホラーアクション

評価: 8.4/10

あらすじ

ドイツの退魔師機関「エンダーガイスター」の少女・アメリが、日本でパートナーとなる少年・誠と共に異形の怪物を狩っていく、ハードボイルドな退魔バトル。岩佐まもるが描く、ヨーロッパと東洋の怪物概念が融合した独特の世界観と、傷つきながら前進するキャラクターたちの姿が、確かな読み応えを生む骨太の伝奇アクション。

良い所

  • 伝奇ものとしての世界観の作り込みに舌を巻きました。ドイツをベースにした退魔の概念と日本の怪物譚を組み合わせた設定に独自性があり、画の密度と合わさって異世界に潜り込んでいく感覚があります。
  • アメリと誠の組み合わせが好きです。文化も戦い方も違う二人が信頼を築いていく過程が、バトルの中でちゃんと描かれていて、見ていてとても気持ちがいい。
  • クリーチャーのデザインが独特で、見たことのない造形に毎回驚かされます。不気味さと造形の美しさが同居していて、画集があれば欲しいと思うほど引き込まれます。
  • バトルが非常にスピーディーで、かつ戦略的。「どうすれば勝てるのか」という論理が戦闘中にきちんと示される構成が好きで、読んでいる間中緊張感が途切れません。
  • 重い設定のわりに全体的なトーンがしっかり前向きで、読み終えた後に暗い気持ちにならないのが良いです。伝奇ホラーが苦手な人でも、アクションとして楽しめる入りやすさがあります。

悪い所

  • クリーチャーのビジュアルが非常に独特で、好みが大きく分かれると思います。造形が怖すぎたり、グロテスクすぎたりと感じる場面があり、そこだけ直視するのが苦しかったです。
  • 設定の説明が多い話があり、バトルのテンポが止まってしまう場面が気になりました。世界観の複雑さを処理しながら読み進めるエネルギーが必要です。
  • アメリのキャラクターが序盤はつかみにくく、感情移入するまでに少し距離を感じました。魅力が分かってからは大好きになりましたが、最初の数話で評価を決めないで欲しい作品です。
  • 尺の都合なのか、特定のエピソードがやや駆け足に感じられる話があり、もう少しそのキャラクターの背景を深掘りしてほしかったと思う場面がありました。
  • 伝奇・ホラー耐性がないと、クリーチャーの描写で純粋にバトルを楽しむ前に引いてしまう可能性があります。耐性があることが前提の作品だと感じます。

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