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レビュー著者: 漫画よしあし
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ホテル・インヒューマンズ の感想と評価(良いところ、悪いところ)

ホテル・インヒューマンズ

ホテル・インヒューマンズ

著者: 田島青

連載: サンデーうぇぶり

ジャンル: ドラマアクションサスペンス

評価: 8.4/10

あらすじ

そこは「殺し屋」専用のホテル。武器の調達から死体の処理、果ては人生の最期の願いまで——二人の完璧なコンシェルジュが、決して「NO」と言わずに狂客たちをもてなす。田島青が描く、硝煙の匂いと死の影が漂う世界での、凄惨で、けれどどこか温かく切ない人間模様。血塗られた客たちがホテルで見せる一瞬の「人間性」に、思わず胸を打たれるハードボイルド群像劇。

良い所

  • 殺し屋専門のホテルという設定のワクワク感がたまりません。ハードな世界観の中で、コンシェルジュの沙羅と生朗が見せる徹底したプロ意識と、どこか人間臭い優しさに惚れ惚れします。
  • 訪れる殺し屋たちが皆、ただの悪人ではなくそれぞれの事情や美学を持っていて、彼らが迎える結末に毎回心を揺さぶられます。短編映画を観ているような読後感です。
  • 絵のタッチがシャープで美しく、アクションシーンのキレと、静かなドラマシーンの余韻の描き分けが見事。特にキャラクターたちの悲哀を帯びた表情が素晴らしいです。
  • 死と隣り合わせの世界だからこそ、一杯のお酒や美味しい食事、ふとした会話の温かさが際立ちます。冷酷な殺し屋が一瞬だけ見せる「人間らしさ」に泣かされました。
  • 主人公二人のコンシェルジュ自身の過去や謎が少しずつ明かされていく縦軸のストーリーもしっかり面白く、オムニバス形式の良さと連続モノの良さが両立しています。

悪い所

  • 殺し屋がテーマなので、当然ながら暴力的な描写や救いのない残酷な結末を迎えるエピソードが含まれます。ハッピーエンド至上主義の人には読むのが辛いエピソードもあります。
  • 「一流の殺し屋」という設定のキャラクターたちが、感情や過去のトラウマに流されてあっさり隙を見せる展開があり、プロフェッショナルとしての冷酷さに少しリアリティを欠くと感じる場面がありました。
  • コンシェルジュたちが万能すぎたり、ホテルのサービスが現実離れしすぎている部分があり、ハードボイルドな雰囲気を楽しむための「嘘」を受け入れる必要があります。
  • 一話完結に近い形式で様々なキャラクターが登場するため、特定の客に感情移入しすぎると、その後の退場に寂しさを感じてしまい、読むのが辛くなることがあります。
  • スタイリッシュで格好良いのですが、セリフ回しがやや芝居がかっていてキザに感じられる部分があり、その独特のノリに馴染めないと少し気恥ずかしさを感じるかもしれません。

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