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フットボールネーション の感想と評価(良いところ、悪いところ)

フットボールネーション

フットボールネーション

著者: 大武ユキ

連載: ビッグコミックスピリッツ

ジャンル: ヒューマンドラマサッカースポーツ

評価: 8.9/10

あらすじ

『フットボールネーション』は、日本サッカーの未来をテーマに、選手の技術や戦術だけでなく、身体構造やトレーニング理論、指導哲学までを深く掘り下げた異色のサッカー漫画である。主人公・白鳥はJリーグのクラブに関わりながら、日本人選手が世界と戦うために何が足りないのかを理論と実践の両面から突き詰めていく。試合描写と同時に語られる専門的な知見が、サッカーという競技の奥深さと日本スポーツ界の課題を浮き彫りにする。

良い所

  • サッカー漫画でここまで身体理論や育成論を深掘りした作品は珍しく、読んでいて知的興奮が止まらなかった。
  • 試合だけでなくトレーニングや思考の過程が丁寧に描かれ、日本サッカーの課題がはっきり見えてくる。
  • 登場人物の議論が鋭く、サッカー経験者として強く共感できる内容が多かった。
  • エンタメ性と専門性のバランスが良く、サッカーを知らなくても引き込まれる構成だと感じた。
  • 読み進めるほどに日本サッカーの未来を本気で考えさせられる、骨太なスポーツ漫画だと思う。

悪い所

  • 専門用語や理論説明が多く、サッカー初心者には少し難解に感じる場面があった。
  • 試合のスピード感よりも解説重視なので、王道スポ根を期待すると物足りないかもしれない。
  • 会話中心の展開が続く巻では、テンポが遅く感じることがあった。
  • キャラクターの感情表現が控えめで、ドラマ性が弱いと感じる部分もある。
  • 理論の説得力は高いが、好みが分かれる作風で万人向けではないと思った。

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