レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
賭ケグルイ双 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
賭ケグルイ双
完結連載: 月刊ガンガンJOKER
評価: 8.6/10
あらすじ
ごく普通の家庭で育った少女が、特待生として名門校に編入する。だがそこは賭けの強さだけで序列が決まり、負けた者は人権を奪われて家畜と呼ばれる狂った学園だった。初日から洗礼を浴び、堕とされていた旧友を助けるため、知恵と度胸だけを頼りに賭場へ立つ。仲間と部室に賭場を開いて勝ち進むうち、反生徒会組織の誘いや、彼女を飼おうとする風紀委員長の歪んだ執着が絡みついてくる。才能も種銭も足りないまま、二流は二流なりのやり方で生き残る道を探し続ける。勝ち続ける重さに押しつぶされそうになりながら、震えていた少女はやがて誇りを掴む。本編の第一話へ繋がる、崖っぷちの勝ち上がり!
この作品が載っている特集
読む前に確認したい相性
向いている人
- 主人公が勝って当然の流れではなく、勝てるか読めない賭けのヒリつきを最後まで味わいたい人
- ひとりで狂っていく話より、仲間と背中を預け合って張る勝負のほうに胸が熱くなり、応援したくなる人
- 追い詰められて汗をかく姿まで描かれる、迷いごと見せてくれる主人公を追いかけたい人
向いていない人
- 賭けの中身に見たことのないルールの発明を求めていて、既視感のある勝負では物足りない人
- 読み終わったあとの爽快感を大事にしていて、負けが続いたまま進む重い流れが苦手な人
- 駆け引きよりも人物同士の思惑が絡み合う展開が長く続くと、頭がこんがらがって疲れる人
良い感想・レビュー
- 本編は主人公ひとりの大暴走という感じでしたが、こちらは仲間と組んで挑む団体戦の手触りがあって、私はそこにぐっときました。ひとりで狂うより、誰かのために張る賭けのほうが胸に残ります。
- 負けを認めるのが怖かった、と相手が漏らす決着に俺はやられた。のしかかるのは負けではなく自分の弱さなんだと突きつけてくる。あったかもしれない未来の描写に胸がしめつけられる。
- 主人公が最強で勝って当たり前だった本編に比べ、こちらは二流が確率を頼りに生き残る勝負になっている。勝てるかどうか読めないぶんヒリヒリして、僕はこっちのほうが好きだ。
- 勝負の最中に汗をかき、表情がころころ変わるところがいい。追い詰められる顔まで描かれる主人公は珍しくて、迷いも伸びていく過程もちゃんと見えます。絵も綺麗で見応えがありました。
- かませ犬に落ちていく話だろうと構えていたら、その読みごとひっくり返された。スピンオフならではの清々しい着地で、シリーズへの一つの答えまで出してくる。カップリング賭博という発想にも唸った。
悪い感想・レビュー
- 面白かったのは確かだが、後半の失速がきつい。とくに終わりに近づくほど荒れていく絵は別の人が描いたのかと疑うほどで、最後まで気持ちが乗り切らなかった。
- 坂を転がるみたいに負け続ける流れは見ていて辛かったです。いつもなら終盤でひっくり返るのに、今回は負けっぱなしで終わる毒の強さで、私は解毒剤がほしくなりました。
- これだけ危なげない強さを見せられると、本編の始まりにどう地続きなのか見えてこない。前日譚としての辻褄が最後まで飲み込めず、別の世界の話なのかと疑いながら読み進めるはめになる。
- 賭けそのものより、人物の思惑が絡み合うところがややこしくて僕はついていけなかった。組織が動く場面も蓋を開ければ小さな話で、置いてけぼりを食らった気分になる。
- 賭けの中身がどこかで見たようなルールばかりで、私にはやや物足りません。脇役同士の勝負では勝ち方のひねりも薄く、話が広がったぶん一つ一つが薄まっていきました。










