レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
シティーハンター の感想と評価(良いところ、悪いところ)
シティーハンター
著者: 北条司
連載: 週刊少年ジャンプ
評価: 9.2/10
あらすじ
新宿を拠点に活動するスイーパー(始末屋)冴羽獠と相棒の槇村香が、様々な依頼をこなしながら戦うハードボイルド・アクション漫画の金字塔。ギャグとシリアスを絶妙に使い分けながら、依頼人の心の傷や社会の影の部分を描いた骨太なドラマが続く。冴羽獠の圧倒的な強さとスケベなキャラのギャップ、香との掛け合いが生む独特のテンポは今なお色褪せない。海坊主や冴子など個性的なキャラクターたちも物語に深みを加えている。少年ジャンプ連載作品とは思えないほどの渋みと哀愁を持ちながら、エンターテインメントとして高い完成度を誇る、80年代漫画の最高峰の一つ。
良い所
- リョウと香の名コンビが最高すぎる。ハードボイルドとラブコメを高いレベルで融合させた作品で、シリアスな依頼エピソードと日常のギャグシーンの落差がたまらなくて一気読みしてしまった。
- 人生で一番心を抉られた作品かもしれない。エンディングの展開には声が出なかった。リョウの強さだけでなく、依頼人一人一人の事情を丁寧に描くストーリーテリングが本当に素晴らしいと思う。
- 80年代の漫画なのに全く古さを感じさせない普遍的な面白さがある。絵も美しくて構図が綺麗で、ハードボイルドな雰囲気と笑いのバランスが絶妙で何度読み返しても発見がある素晴らしい作品だ。
- 初見で読んだのだが画力のすごさと話の面白さに圧倒されてしまった。週刊少年ジャンプ連載作品とは思えない渋みと哀愁があって、少年漫画を超えた大人のエンターテインメントだと感じた。
- 登場人物全員がキャラとして立っていて、海坊主や冴子のエピソードも本当に面白い。リョウが依頼を受ける理由の深さや、香への想いが滲み出る場面には毎回胸が熱くなってしまう。
悪い所
- 初期のハードボイルドな雰囲気が好きだったので、後半にコメディ要素が増えてきた頃に少し違和感を感じた。作風の変化についていけない部分もあって、途中から読むペースが落ちてしまった。
- 時代的なものもあるかもしれないが、性描写や女性の描き方が古くて現代の感覚では引っかかる場面があった。それでも作品全体の魅力は本物なので、時代背景として割り切ることにした。
- リョウのスケベキャラが前面に出るエピソードは少し鼻につくことがあって、シリアスな展開との落差が気になることもあった。でもそのギャップ自体がこの作品の魅力なのかもしれないとも感じる。
- 巻数が多いので読み始めのハードルが高かった。序盤は1話完結の短編が多いので読みやすいのだが、全体像が見えにくくて最初は続きを読もうという気持ちになりにくかった部分もあった。
- 古い作品なので絵柄や演出が今の漫画と比べると古さを感じる部分もある。ストーリーの完成度は高いのだが、現代の読者には最初に絵柄の壁があるかもしれないと感じながら読み進めた。





