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最終更新日:

シティーハンター の感想と評価(良いところ、悪いところ)

シティーハンター

シティーハンター

著者: 北条司

連載: 週刊少年ジャンプ

ジャンル: ハードボイルドコメディアクション

評価: 9.1/10

あらすじ

不夜城・新宿。そのネオンの影で蠢く悪を狩る、超一流のスイーパー(始末屋)・冴羽獠。普段は無類のオンナ好きでだらしない彼だが、一度「XYZ」の掲示板に依頼が書き込まれれば、相棒の香と共に、プロの銃捌きと人情味溢れる解決策で依頼人の絶望を救い出す。北条司が描く、ハードボイルドな格好良さと破壊的なギャグが奇跡的なバランスで融合した、アクション漫画の金字塔的作品。

良い所

  • 獠の『決めるときは決める』圧倒的な格好良さに、何度読んでもシビれます。銃火器の精密な描写と、スタイリッシュなファッションが時代を超えても色褪せません。香との『付かず離れず』の信頼関係も最高です。
  • ハードボイルドな重厚さと、100tハンマーが飛び出すようなコメディ要素がこれほど共存している作品は他にない。依頼人の背景にある人間ドラマが深く、ラストシーンでの「Get Wild」が聞こえてきそうな余韻に浸れます。
  • 北条先生の描く女性キャラクターが非常に美しく、芯の強い女性が多いのも魅力。タフで非情な裏社会を描きながらも、根底に流れるのは優しさと愛であるという点に、読むたびに救われるような感覚があります。
  • 新宿という街そのものが主役の一人のように感じられる。当時の都会的な雰囲気や流行が反映されていて、今読むと逆に新鮮なワクワク感があります。アクションシーンの構図の美しさは唯一無二。
  • 完璧超人のようでいて、どこか孤独や過去の傷を抱えている獠。彼の人間味が少しずつ垣間見えるエピソードが秀逸で、ただのヒーロー漫画ではない深みがこの作品を名作にしているのだと思います。

悪い所

  • 時代背景が80年代〜90年代前半のため、女性に対する過剰なアプローチや一部の価値観に、最近の基準では少し時代錯誤的な不快感や古臭さを感じてしまう読者もいるかもしれません。当時のノリとして受け入れる必要があります。
  • シリアスな展開を期待している時に、獠の「もっこり」に代表されるギャグ描写が唐突に始まり、物語の緊張感を削いでいると感じる場面もある。このギャグセンスについていけるかどうかで評価が分かれそうです。
  • 一話完結の形式が多いため、物語全体の大きな進展(獠の過去やラスボスとの決着)を期待していると、日常的な依頼解決のエピソードが続いて少し足踏みしているように感じられる時期がありました。
  • 作者特有の、非常に綺麗な線で描かれた作画は素晴らしいですが、逆にどのキャラクター(特に女性や敵役)も美しすぎて、もう少し泥臭い、醜い人間性の描写があっても良かったのかな、と感じることも。
  • 「スイーパー」としての仕事が、時時あまりに超人的すぎてリアリティの範疇を超えてしまっている箇所も。ある種のファンタジーとして楽しむ必要がありますが、本格的な軍事・諜報ものを期待すると甘く感じるかも。

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