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レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:

ひとりでしにたい の感想と評価(良いところ、悪いところ)

ひとりでしにたい

ひとりでしにたい

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著者: カレー沢薫ドネリー美咲

連載: コミックDAYS

ジャンル: 青年漫画社会問題コメディ・ギャグ

評価: 8.5/10

あらすじ

山口鳴海、35歳、独身。都内の美術館で働き、愛猫の魯山人と気ままな暮らしを楽しんでいた。そんな彼女を変えたのは、憧れの伯母の孤独死。誰にも看取られず、変わり果てた姿で見つかった最期に、鳴海は自分の行く末を重ねてしまう。焦って婚活に走るも撃沈し、毒舌同僚の一言をきっかけに「ひとりできれいに死ぬための生き方」を探し始める。お墓、親の生前整理、相続、保険。目を背けたくなるお金と家族の現実が、次々と襲いかかる。それでも重いテーマをカラッと笑い飛ばすギャグの切れ味は健在で、読み終えるころには明日の生き方が少し変わっている。よりよく死ぬために、よりよく生きる。終活バイブル!

読む前に確認したい相性

向いている人

  • 老後や孤独死の不安を笑いに変えて、前向きに向き合いたい人
  • 終活や社会制度の話を、説教くさくなく漫画で学びたい人
  • 独身女性の葛藤や現代の生き方をリアルに描いた作品に共感しやすい人

向いていない人

  • 死や孤独に関するテーマを今は正面から受け止めたくない人
  • 文字量が多くなりがちな作品よりテンポ重視で読み進めたい
  • 作家性の強い独特な絵柄に慣れるまでが大変な人

良い感想・レビュー

  • タイトルから暗い作品だと身構えていたのに、笑いの合間に鋭い問いが差し込まれて何度も考え込みました。堅苦しくならないのは、趣味を楽しみながら前へ進む主人公のおかげ。軽いのに深いバランスに救われます。
  • 一気読みして、これはもう教科書だと感激しました。相続も介護も保険も、避けたい現実がすっと頭に入ってきます。全戸配布してほしいくらい勉強になって、周りにも勧めたくなりました。
  • 孤独死という重い最期を扱いながら、カレー沢薫らしいギャグでカラッと笑い飛ばせるのがお見事です。行政の支援みたいな実用情報が物語に溶け込んでいて、親の終活まで真剣に考えました。私には終活のバイブルです。
  • どす黒い人間味とまじめな老後の話が同居していて、生々しいのに読後は清々しい。45歳の私にはかなり刺さって、日々の憂さまで晴れていく。笑って泣けて勉強になる、こんな漫画は他になかった。
  • お金や相続の理屈を、エリート同僚が容赦なく説明してくれるおかげで驚くほど腑に落ちます。老後資金に不安を抱える身として、猫と暮らしながら前を向く主人公に元気をもらえる一作だと感じました。

悪い感想・レビュー

  • テーマも役立つ知識も文句なしなのに、デフォルメされた表情がどうも好みに合わない。シリアスな描写から急に激しいギャグ顔へ切り替わると、テンションの落差に疲れてしまう。絵柄の相性次第だと思う。
  • 絵がとにかく読みづらくて、骨格がおかしく見えて集中できなかった。感情の起伏がオーバーな表情で描かれるぶん、一つ一つがホラーみたいに映る。説教くささや毒々しさもきつくて、覚悟して読んでほしい。
  • 登場人物がどいつもこいつも一癖あって、読みながらイライラが募った。とくに同僚の毒舌は正論でも、言われる主人公が可哀想すぎて不快になる。キャラの毒の強さが、そこだけは受け付けなかった。
  • 序盤の終活ハウツーは参考になったのに、読み進めるうちに家族のドロドロや弟夫婦のギスギスばかりになる。人間関係のいざこざに終始して、本筋から逸れていくもどかしさが残ってしまった。
  • 現実的なエピソードなのは分かるけれど、展開がエグくてモザイクが欲しくなる場面もあった。老後の心配は伝わるものの、ギャグ要素が多すぎて話を追いきれず、途中でついていけなくなるしんどさがあった。

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