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恋は雨上がりのように の感想と評価(良いところ、悪いところ)
恋は雨上がりのように
著者: 眉月じゅん
連載: 月刊スピリッツ/週刊ビッグコミックスピリッツ
評価: 9/10
あらすじ
高校陸上部のエースだった橘あきらは、怪我で夢を断たれ、心の拠り所を失っていた。そんな中、アルバイト先のファミレスで出会った中年店長・近藤正己に惹かれていく。年齢差や立場の違いに戸惑いながらも、あきらは真っ直ぐな想いをぶつけ、近藤もまた彼女の純粋さに心を揺らされる。雨上がりの空のように、静かで切ない恋と再生の物語。
良い所
- あきらの感情表現が繊細で、静かな場面でも心に響く。
- 雨や空の描写が美しく、物語の雰囲気を引き立てている。
- 年齢差恋愛を丁寧に描き、安易な展開にしない誠実さがある。
- 近藤店長の人間味と不器用さが魅力的で共感できる。
- 台詞や間の使い方が巧みで、余韻のある読後感が味わえる。
悪い所
- 物語の進行がゆっくりで、展開を求める人には物足りない。
- 恋愛の結末が曖昧で、はっきりした答えを期待すると肩透かし。
- 脇役の掘り下げが浅く、背景が見えにくいキャラもいる。
- 静かな描写が多く、刺激的な展開を好む読者には合わない。
- あきらの行動が唐突に感じられる場面があり、動機が弱く見える。



