レビュー著者: 漫画よしあし
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チェンソーマン の感想と評価(良いところ、悪いところ)
良い所
- 藤本タツキ先生の「次に何が起こるか全く読めない、ライブ感溢れる衝撃のストーリー」に、最後まで私の脳は揺さぶられ続けました!これほど自由で、かつ残酷に美しい漫画は、他に絶対にありません!
- 第2部の主人公・アサの「等身大な悩みや劣等感を抱える内面描写」が非常に深く、第1部とはまた異なる人間ドラマの深みを見せてくれました。彼女の不器用さに、私自身も強く感情移入してしまいました。
- 映画的なカット割りと、白と黒のコントラストが際立つ圧倒的な演出。静寂と爆発の緩急が凄まじく、一コマ一コマが私の網膜に焼き付いて離れないほど、最高に視覚的な快感に満ちた作品でした!
- ヒーローとして消費される存在と、「一人の人間としてのデンジ」の葛藤を鋭く描いたテーマ性に唸りました。現代社会のあり方を問うような、私にとって非常に知的な刺激に満ちた読書体験でした。
- 読者の期待をあえて裏切り続ける、挑戦的で作家性に満ちた完結。賛否が分かれるのは承知の上で、自らのスタイルを貫き通した藤本先生の姿勢には、私個人として深い敬意を表するしかありません!最高でした!
悪い所
- 第2部の完結において、多くの伏線や謎が回収されないまま唐突に終了したことには、正直に言って不満が残りました。第1部のようなカタルシスを期待していた私には、少し「投げやり」に感じられてしまいました。
- 物語の展開が非常に観念的で不条理な方向へ突き進んだことで、少年漫画的な分かりやすさを求めていた私には、完全に置いてけぼりにされたような虚無感が残ってしまったのが、個人的に残念な点です。
- 特定の人気キャラクターの扱いが非常に淡白だったり、期待していた対決が描かれなかったりと、物語の疾走感が第1部と比べて失速しているように感じてしまった時期がありました。もっと熱い展開が見たかったです。
- 藤本先生の独特すぎる「逆張り」のセンスが、私の中では最高潮に達した第2部終盤。そのノリに自分の感性が合わなかった瞬間、物語の結末が単なる悪ふざけのように見えてしまったのが悲しかったです。
- 第2部完結までの非常に長い旅路。リアルタイムで追うには忍耐が必要な更新ペースでしたが、いざ終わってみるとその情報量の少なさに、もっと濃密な描写を読みたかったという物足りなさが正直に残っています。




