レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
永世乙女の戦い方 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
永世乙女の戦い方
マークダウンで表示連載: ビッグコミックスペリオール
評価: 9.1/10
あらすじ
17歳の高校生女流棋士・早乙女香。彼女が将棋の世界に身を投じたのは、かつて自分に将棋を教え、導いてくれた絶対女王・天野香織のもとへ辿り着くためだった。だが、全タイトルを独占する天野の前に立ち塞がるのは、美しくも獰猛な『戦う乙女たち』。香川愛生女流四段の精緻な棋譜と、盤上の81マスに命とプライドを懸けて削り合う女流棋士たちの凄絶な心理戦。華やかな世界の裏に隠された、プロ(奨励会)との絶対的な壁や、将棋に取り憑かれた者たちの神聖な狂気。タイトル戦マイナビ女子オープンでの宿命の頂上対決を描く、くずしろ渾身の新世代将棋ドラマの最高峰!
読む前に確認したい相性
向いている人
- 穏やかな少女が盤上で獣のように豹変する、狂気じみた執念の心理戦に痺れたい人
- 実在の対局を思わせる精緻な棋譜と、論理的に語られる読み合いを楽しみたい人
- 努力だけでは超えられない格差や制度の壁を、誠実に描く作品を求めている人
向いていない人
- ルールや戦術の知識がない状態で、局面の有利不利まで直感で掴みたい人
- 重苦しい現実や悲壮感より、明るく前向きな勝負ものを読みたい人
- 一局の決着まで丁寧に描くため、テンポよく話が進む展開を好む人
良い感想・レビュー
- 俺、普段は穏やかな少女たちが、対局に入った瞬間に獲物を狙う『獰猛な獣』へと変貌する凄絶な執念にガチでシビれた。盤上の81マスでお互いの魂を物理的に殴り合うような、極限のバトルアクション。
- 香川愛生女流四段の監修による、実在のタイトル戦をモデルにした極めて精緻な棋譜と心理戦のロジカルな解説が素晴らしい。ただの雰囲気将棋じゃない、一手一手の持つ重みと説得力が将棋ファンにも刺さる。
- 全タイトルを独占する絶対女王・天野香織の、悪意なく他人を翻弄し、強い挑戦者の出現を狂おしく歓迎する神聖な狂気に魅了された。圧倒的な強さと、底知れぬカリスマ性を持つ敵役として最高に格好いい。
- ただのスポ根じゃない。「男流(プロ棋士・奨励会)」との絶対的な実力の壁や、制度の限界、世間の冷ややかな目をリアルに描く。努力だけでは超えられない現実の過酷さを、一切美化せず伝える誠実な名作。
- 14巻のマイナビ女子オープン第4局の一分将棋の秒読みの中、香が逆転の手を必死に搾り出す極限の対局に震えた!長年の二人の因縁が、盤上の戦術を通して完全にシンクロしていく演出のキレが最高に熱い。
悪い感想・レビュー
- 戦術や形勢判断、詰み手順が本格的なので、将棋の基本的なルールや戦術(居飛車、振り飛車など)が分からない私には局面の有利・不利が掴みにくかった。もう少し初心者向けの、分かりやすい解説が欲しい。
- プロを目指す須賀田空などの描写を通して、「女流棋士とプロ棋士の埋めがたい格差や現実の壁」が重苦しく描かれすぎて読んでいて心が痛む。もっと気楽に、女の子たちが山や部活を楽しむゆるい日常が見たい。
- 対局者の過去回想や内面心理、解説者たちの思惑をじっくり描くため、一局の決着がつくまでのストーリーの進行ペースが非常に遅い。14巻まで進んでもタイトル戦の途中なので、じれったさを感じる。
- くずしろ先生の描くキャラクター、みんな目が笑っていなくてどこか不気味というか、狂気を孕んだ表情が多くて最後まで馴染めなかった。もっと王道の、清々しくて可愛い少女漫画的な女の子たちが見たかった。
- 香が天野香織への個人的な執着心や約束に縛られすぎていて、彼女自身の「将棋そのものを楽しむ姿勢」が中盤以降見えづらいのが少し寂しい。勝つためとはいえ、悲壮感の漂う泥臭い戦いばかりなのが本音。
良い感想・レビュー
悪い感想・レビュー
俺、普段は穏やかな少女たちが、対局に入った瞬間に獲物を狙う『獰猛な獣』へと変貌する凄絶な執念にガチでシビれた。盤上の81マスでお互いの魂を物理的に殴り合うような、極限のバトルアクション。
戦術や形勢判断、詰み手順が本格的なので、将棋の基本的なルールや戦術(居飛車、振り飛車など)が分からない私には局面の有利・不利が掴みにくかった。もう少し初心者向けの、分かりやすい解説が欲しい。
香川愛生女流四段の監修による、実在のタイトル戦をモデルにした極めて精緻な棋譜と心理戦のロジカルな解説が素晴らしい。ただの雰囲気将棋じゃない、一手一手の持つ重みと説得力が将棋ファンにも刺さる。
プロを目指す須賀田空などの描写を通して、「女流棋士とプロ棋士の埋めがたい格差や現実の壁」が重苦しく描かれすぎて読んでいて心が痛む。もっと気楽に、女の子たちが山や部活を楽しむゆるい日常が見たい。
全タイトルを独占する絶対女王・天野香織の、悪意なく他人を翻弄し、強い挑戦者の出現を狂おしく歓迎する神聖な狂気に魅了された。圧倒的な強さと、底知れぬカリスマ性を持つ敵役として最高に格好いい。
対局者の過去回想や内面心理、解説者たちの思惑をじっくり描くため、一局の決着がつくまでのストーリーの進行ペースが非常に遅い。14巻まで進んでもタイトル戦の途中なので、じれったさを感じる。
ただのスポ根じゃない。「男流(プロ棋士・奨励会)」との絶対的な実力の壁や、制度の限界、世間の冷ややかな目をリアルに描く。努力だけでは超えられない現実の過酷さを、一切美化せず伝える誠実な名作。
くずしろ先生の描くキャラクター、みんな目が笑っていなくてどこか不気味というか、狂気を孕んだ表情が多くて最後まで馴染めなかった。もっと王道の、清々しくて可愛い少女漫画的な女の子たちが見たかった。
14巻のマイナビ女子オープン第4局の一分将棋の秒読みの中、香が逆転の手を必死に搾り出す極限の対局に震えた!長年の二人の因縁が、盤上の戦術を通して完全にシンクロしていく演出のキレが最高に熱い。
香が天野香織への個人的な執着心や約束に縛られすぎていて、彼女自身の「将棋そのものを楽しむ姿勢」が中盤以降見えづらいのが少し寂しい。勝つためとはいえ、悲壮感の漂う泥臭い戦いばかりなのが本音。





