レビュー著者: 漫画よしあし
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ごくせん の感想と評価(良いところ、悪いところ)
良い所
- ヤンクミの「教師」と「極道のお嬢」の切り替えがとにかく痛快!ドラマ版よりも原作の方がヤンクミの言動に毒があって、ダメな生徒を一喝するシーンの迫力と説得力に、毎回スカッとした気分になれました。
- 黒田組の組員たちとヤンクミのやり取りが最高に笑えます。強面なヤクザたちが、ヤンクミに顎で使われたり、学校行事に一喜一憂したりするギャップが愛おしくて、一家全員のファンになってしまいました。
- 原作ならではの、ヤンクミと沢田慎との微かな恋愛模様にニヤニヤが止まりません!ドラマでは描かれなかった、慎がヤンクミの正体に気づき、陰ながら支えるような関係性の進展に、少女漫画としての醍醐味を感じました。
- 生徒一人ひとりの背景にある悩みや家庭事情が、意外とシリアスに掘り下げられていて驚きました。ヤンクミが拳だけでなく、言葉を尽くして彼らの心を開いていく過程に、教育漫画としての深みも感じました。
- 森本梢子先生のテンポの良いギャグセンスが抜群です!シリアスなシーンでも絶妙なタイミングで入る自虐ネタや組員たちのボケが面白くて、一冊読み終えるのがあっという間の、元気が出る最高のコメディです。
悪い所
- 絵柄がかなり独特でクセが強いため、最近のキラキラした少女漫画に慣れていると、最初はかなり抵抗があるかもしれません。特に男性キャラの描き方に味がありすぎて、イケメンとして認識するまで時間がかかりました。
- 物語の構成が基本的には一話完結の「水戸黄門」的なパターンなので、連続ドラマとしての大きな展開やどんでん返しを期待していると、少し食い足りなさを感じるかもしれません。安定感は抜群なのですが。
- ドラマ版のイメージが強いと、設定やキャラの性格の違いに戸惑うかもしれません。ヤンクミがもっと泥臭くて「極道」寄りなのが原作の魅力ですが、ドラマの爽やかなイメージを求めている人には不向きかも。
- 後半、沢田慎以外の生徒たちの影が薄くなってしまったのが少し残念でした。初期のように、クラス全体の問題児たちと向き合うエピソードをもっとコンスタントに見たかったな、というのが正直な感想です。
- 暴力による解決がメインなので、教育的な正しさを追求する人には向かない作品だとは思います。あくまでフィクションとしての痛快さを楽しむエンタメだと割り切って読む必要があります。




