レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
アトム ザ・ビギニング の感想と評価(良いところ、悪いところ)
アトム ザ・ビギニング
連載: 月刊ヒーローズ
評価: 8.7/10
あらすじ
鉄腕アトム、その誕生に至る「序章」。手塚治虫(原案)、ゆうきまさみ(コンセプトワーク)、カサハラテツロー(漫画)が、圧倒的な「SF」への情熱と、緻密かつダイナミックな筆致で描き出す、若き日の天馬博士とお茶の水博士が「心」を持つロボット・A106(エーテンシックス)を開発する衝撃の前日譚。ロボットと人間の境界、そして「自我」の目覚め。洗練されたメカニック描写と、少年漫画の熱さを併せ持つ圧倒的なストーリーテリング。誰もが知る伝説のヒーローの根源。輝かしい未来と、その裏に潜む不穏な予兆。至高のロボット・アクション必見の話題作!
良い所
- とにかくロボットの造形やアクションが非常に格好良く、私、一コマ一コマから溢れる『未来』に、最高の没入感と素晴らしい興奮を味わいながら夢中になって読み耽りました。最高のSF漫画です。
- 若き日の天馬博士たちの瑞々しい(そして狂気的な)情熱が非常に秀逸で、私、一コマ一コマに溢れる『科学への誠実さ』に不覚にも魂を震わせる素晴らしい体験をしました。傑作です!
- アトム本編へのオマージュが非常に巧妙で、僕、ページを捲るたびに『あ、この設定がこうなるのか!』と素晴らしい多幸感を味わいました。これ以上に『深い』前日譚はありません。神漫画!
- 絵のタッチが非常に清潔感がありかつメカニカルな密度が凄まじくて、私、一コマ一コマから生命の『胎動』がダイレクトに伝わってくるようでした。最高!
- 読み終わった後のこの清々しくて満足感のある読後感。私、これほどまでに誠実でぶっ飛んだ科学の物語に出会えて幸せです。最終回までアトムの誕生を全力で見守りたいです!
悪い所
- 非常に心地よくて面白いですが、物語の設定がかなり本格的なSF考証に基づいているため、僕のようなライトなエンタメを好む読者には、時時物語のロジックに素直に没入できない瞬間があるかもしれません。予習推奨です!
- 設定は秀逸ですが、物語の展開が時時(ロボットの議論などで)少し難解に感じられることがあり、僕としては時々『もう少し派手なアクションを……』と別の意味で焦れったく感じてしまう瞬間が私の中に少しありました。
- 情報の密度が非常に高く、科学的な理屈や政治的な背景が詳細なため、私、時時その詳しさゆえに、純粋なエンタメとして没入できない瞬間がたまにありました。僕の勝手な事情ですが、理解力が試されます。
- 一度読み始めると一気に読めますが、僕にとっては少し情報の整理が『重厚すぎて疲れる(知識的に)』部分があり、読了後に本当にどっと疲労感を感じました。私、精神状態が良い時にしか読めません。
- 万人受けする作品だからこそ、僕には少し『特定の型にはまったSF演出』に寄りすぎているように感じられることがありました。私個人の感性の問題ですが、もう少しドライな現場の厳しさも欲しかったです。




