レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
大東京トイボックス の感想と評価(良いところ、悪いところ)
大東京トイボックス
著者: うめ(小沢高広・妹尾朝子)
連載: コミックバーズ
評価: 8.9/10
あらすじ
秋葉原の雑居ビルに事務所を構える弱小ゲーム会社スタジオG3。元エリートOLの新社長が資金繰りに走り回るなか、ゲームを作る側になりたくて大阪から出てきた少女が、手違いで新入社員として入り込む。ディレクターの天川太陽は納期も予算もおかまいなしに「仕様を一部変更する!」と叫ぶ生粋のゲームバカ。無茶振りの洗礼を浴びながら、彼女は自分の企画を形にしようともがき始める。やがてG3は業界最大手が仕切る大型プロジェクトに加わり、若き天才が率いるライバル会社とぶつかりながら新作を仕上げていく。ところが世間ではゲームを悪者に仕立てる報道が広がり、表現規制の波が業界ごと飲み込んでいく。何のために作るのか、そこに魂はあるのか。すべてを懸けて突き進む、秋葉原発の熱狂!
読む前に確認したい相性
向いている人
- 頑張り続けることに疲れ、仕事の先が見えなくなっていて、もう一度熱を取り戻したい人
- ゲームをまったく遊ばなくても、作り手たちがぶつかり合うものづくりの現場の熱を浴びてみたい人
- 登場人物がそれぞれの弱さやコンプレックスをさらけ出す、人間臭い群像劇を読みたい人
向いていない人
- 仕事の現場だけを描き続けてほしくて、社会や世論を巻き込む展開へ広がるのが苦手な人
- 物語の畳み方まで丁寧であってほしくて、駆け足でまとまっていく結末にひっかかりやすい人
- 重いテーマを扱う以上ははっきりした答えまで示してほしくて、余韻や問いかけで終わるのが苦手な人
良い感想・レビュー
- ゲームに疎い私でも、コードを書いてデバッグしている気分になった。読み終えた瞬間、チームの中で一緒にもがいていた感覚から現実に引き戻されて、しばらくぼんやりしてしまった。
- 社員それぞれが自分のコンプレックスにつまずき、弱さをさらけ出していく。生みの苦しみをここまで正面から描くから、出てくる人がみんな人間臭く見えるんだと思う。
- 会話のひとつひとつに熱がこもっていて、キャラが勝手に動き出しているみたいだ。魂が合っているかどうかで本気で殴り合う、怒鳴り合いながらのものづくりに背筋が伸びる。
- 主人公と旧友の関係が、昔を懐かしむ話に落ちないのがいい。ふたりをつないでいるのは思い出ではなく、あの頃に灯ったものづくりへの熱そのものなんだと分かってくる。
- 新人が「手持ちの武器は夢と希望しかない」と言い切る場面で、こっちまで背中を押されました。何も持っていない側の開き直りが、こんなに気持ちよく響くとは。
悪い感想・レビュー
- 大好きなことを仕事にした喜びと苦さを描く前半はよかった。ただ途中から話が大きくなりすぎて、私はついていけなくなった。あの焦点のまま進んでほしかった。
- 作った物が殺人事件と結びつけられるあたりから空気が重くなるのに、ドラマみたいにすっきり片付く結末には引っかかる。あそこまで暗くしたのに、と思わなくもない。
- 終盤は明らかに駆け足だった。畳むものが多すぎたのか、終わりに向けての詰め込み方にはもったいなさが残る。もう少し尺があればと今でも思っている。
- 重い問いを投げておきながら、傷ついた側にかける言葉の軽さが気になった。作中で長く悩んでくれるぶん、答えの出なさだけがそのまま残ってしまう感じ。
- 途中まではものすごく面白かったのに、ゲーム開発の話がうやむやになっていくのがつらい。ラストに向かうほど自分の熱が冷めていったのは残念でした。
良い感想・レビュー
- ゲームに疎い私でも、コードを書いてデバッグしている気分になった。読み終えた瞬間、チームの中で一緒にもがいていた感覚から現実に引き戻されて、しばらくぼんやりしてしまった。
- 社員それぞれが自分のコンプレックスにつまずき、弱さをさらけ出していく。生みの苦しみをここまで正面から描くから、出てくる人がみんな人間臭く見えるんだと思う。
- 会話のひとつひとつに熱がこもっていて、キャラが勝手に動き出しているみたいだ。魂が合っているかどうかで本気で殴り合う、怒鳴り合いながらのものづくりに背筋が伸びる。
- 主人公と旧友の関係が、昔を懐かしむ話に落ちないのがいい。ふたりをつないでいるのは思い出ではなく、あの頃に灯ったものづくりへの熱そのものなんだと分かってくる。
- 新人が「手持ちの武器は夢と希望しかない」と言い切る場面で、こっちまで背中を押されました。何も持っていない側の開き直りが、こんなに気持ちよく響くとは。
悪い感想・レビュー
- 大好きなことを仕事にした喜びと苦さを描く前半はよかった。ただ途中から話が大きくなりすぎて、私はついていけなくなった。あの焦点のまま進んでほしかった。
- 作った物が殺人事件と結びつけられるあたりから空気が重くなるのに、ドラマみたいにすっきり片付く結末には引っかかる。あそこまで暗くしたのに、と思わなくもない。
- 終盤は明らかに駆け足だった。畳むものが多すぎたのか、終わりに向けての詰め込み方にはもったいなさが残る。もう少し尺があればと今でも思っている。
- 重い問いを投げておきながら、傷ついた側にかける言葉の軽さが気になった。作中で長く悩んでくれるぶん、答えの出なさだけがそのまま残ってしまう感じ。
- 途中まではものすごく面白かったのに、ゲーム開発の話がうやむやになっていくのがつらい。ラストに向かうほど自分の熱が冷めていったのは残念でした。










