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ゲーム漫画おすすめ15選!eスポーツからVRMMOまで10巻以上の名作

公開日:2026年08月21日更新日:2026年08月21日

ゲームを題材にした漫画と一口に言っても、中身はまるで違います。ゲームセンターの筐体に張りついた青春もあれば、カードを並べて読み合う勝負、ゲーム世界に閉じこめられた冒険、作る側の現場を描いたお仕事ものまで並びます。遊ぶ・作る・観るのどこで心が動くかによって、選ぶべき一作は変わってきます。ここでは10巻以上まで続いた15作品を、格ゲー、TCG、eスポーツ、VRMMO、アナログゲーム、ゲーム業界ものと切り口ごとに並べました。腰を据えて読める長さがそろっているので、気になった一作から手を伸ばしてみてください。

目次

選び方のポイント

  1. 1. 遊ぶ側か、作る側か

    同じゲーム漫画でも、レバーを握る側を描くのか、開発室で頭を抱える側を描くのかで手ざわりがまるで違います。勝負のひりつきを浴びたいなら対戦もの、ものづくりのもがきを見たいならお仕事もの。まずどちら側に立ちたいかを決めると、迷う数がぐっと減ります。

  2. 2. 題材を知らなくても入れるかを確かめる

    カードゲームもFPSも、ルールを知らないと置いていかれる作品と、一から噛みくだいてくれる作品があります。遊んだ経験がないなら、初心者役や解説役がいるかどうかを目印にしてください。逆に自分で遊んできた題材なら、説明の少ない作品のほうが話に集中できます。

  3. 3. 熱血で押すか、静かな読み合いで見せるか

    叫んで必殺技を放つタイプと、相手の癖を洗い出して静かに詰めるタイプ。同じ勝負でも読み終えたあとの疲れ方が違います。勢いに任せて笑いたい日と、じっくり頭を使いたい日で選び分けると外れません。

15作品の比較表

順位作品名ジャンル完結評価
1ハイスコアガールハイスコアガールゲーム/ギャグ/ラブコメディ/青春連載中8.8/10
2遊☆戯☆王 カラー版遊☆戯☆王 カラー版ファンタジー/少年漫画/バトル漫画連載中8.8/10
3大東京トイボックス大東京トイボックス青年漫画/お仕事/ゲーム/ヒューマンドラマ連載中8.9/10
4NEW GAME!NEW GAME!お仕事/日常/コメディ完結9.1/10
5デュエル・マスターズデュエル・マスターズ少年漫画/バトル・アクション/TCG(トレーディングカードゲーム)連載中8.5/10
6ゲームセンターあらしゲームセンターあらし少年漫画/バトル・アクション/ゲーム漫画連載中8/10
7この世界がゲームだと俺だけが知っているこの世界がゲームだと俺だけが知っている異世界転移/ファンタジー/ギャグ/アクション連載中7.9/10
8ログ・ホライズン 西風の旅団ログ・ホライズン 西風の旅団スピンオフ/異世界/ファンタジー/アクション連載中7.8/10
9マタギガンナーマタギガンナー青年漫画/狩猟/eスポーツ完結8.4/10
10GGWP! -グッドゲームウェルプレイド!-GGWP! -グッドゲームウェルプレイド!-ラブコメディ/青春/eスポーツ/学園連載中7.6/10
11すべての人類を破壊する。それらは再生できない。すべての人類を破壊する。それらは再生できない。少年漫画/青春・学園/ラブコメディ連載中8.7/10
12カードファイト!! ヴァンガードカードファイト!! ヴァンガード少年マンガ/カードゲーム・バトル/ファンタジー・SF連載中7.8/10
13フューチャーカード バディファイトフューチャーカード バディファイト少年マンガ/カードゲーム・バトル/アクション・ファンタジー連載中7.7/10
14放課後さいころ倶楽部放課後さいころ倶楽部学園・青春/少年マンガ/テーブルゲーム・ボードゲーム連載中7.9/10
15ステラのまほうステラのまほう4コマ漫画/同人・ゲーム制作/日常・学園連載中7.9/10
1

ハイスコアガール

ゲーセンで出会った無口な少女と、ゲームだけが取り柄の少年。90年代の熱がよみがえる青春ラブコメ。

ハイスコアガール
作者
押切蓮介
掲載誌
増刊ヤングガンガン/月刊ビッグガンガン/増刊ヤングガンガンビッグ
ジャンル
ゲーム/ギャグ/ラブコメディ/青春
完結
連載中
評価
8.8/10

良い点

駄菓子屋の店先に並ぶ筐体、順番待ちの重い空気まで細かく描かれていて、読んでいるあいだずっと小学生の自分に引き戻されます。一言もしゃべらないヒロインなのに、表情と手つきだけで気持ちが全部伝わってくるのもいい。終盤、空港へ走る主人公の背中を押すのが自分の遊んできたゲームキャラたちだと気づく場面には、不覚にも涙がこぼれます。

気になる点

ヒロインが高校生になっても声を発しないので、この関係をラブストーリーとして受け取れるかどうかで評価がまっぷたつに割れます。線の癖が強く、絵柄で手が止まることもあるうえ、懐かしさの刺さり方は当時ゲーセンへ通っていた世代に偏りがち。報われない片思いを続けるサブヒロインの姿は、応援するほどしんどくなります。

こんな人におすすめ

90年代のゲームセンターで過ごした時間が体に残っている人、言葉に頼らず表情と間だけで伝わる恋の描き方に惹かれる人に。

こんな人には不向き

会話でぐいぐい進む恋愛が好みで、言葉のない距離のとり方をじれったく感じてしまう人には向きません。

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2

遊☆戯☆王 カラー版

友達がほしいと願った少年が、命がけのゲームでもう一人の自分を超えるまで

遊☆戯☆王 カラー版
作者
高橋和希
掲載誌
週刊少年ジャンプ
ジャンル
ファンタジー/少年漫画/バトル漫画
完結
連載中
評価
8.8/10

良い点

序盤はさまざまな遊びで戦う頭脳戦、中盤からはカード勝負へと移ります。強すぎる札が出てきても力比べに逃げず、理屈で盤面をひっくり返していく運びが気持ちいいです。友達がほしいと願った気弱な少年がもう一人の自分すら超えていくまでの厚みがあり、別れをかけた最後の一戦まで積み重ねがきちんと効いてきます。

気になる点

長く引っ張ったライバルとの決着があっけなく、盛り上げた分の落差が残ります。いろいろな遊びで頭脳戦をしていた頃が好きだと、カード一本に絞られてから気持ちが離れがち。終盤は駆け足で畳まれた感じがあり、闇のゲームの決まりごとが後から都合よく変わる場面も目につきます。

こんな人におすすめ

力任せではなく頭を使った駆け引きで盤面がひっくり返る、理屈の通ったカードバトルを浴びたい人に。

こんな人には不向き

勝ち負けに命が懸かる大げさな仕掛けには乗りにくく、地に足のついた勝負ごとを好む人には重く映ります。

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3

大東京トイボックス

納期も予算も投げ捨ててゲームを作り続ける弱小スタジオの、意地と熱がぶつかり合うお仕事群像劇

大東京トイボックス
作者
うめ(小沢高広・妹尾朝子)
掲載誌
コミックバーズ
ジャンル
青年漫画/お仕事/ゲーム/ヒューマンドラマ
完結
連載中
評価
8.9/10

良い点

納期も予算も投げ捨てて叫ぶディレクターと、夢しか持っていない新人。会話のひとつひとつに熱がこもっていて、読んでいるとチームの中で一緒にもがいている気分になります。社員それぞれが自分の弱さにつまずくので、出てくる人がみんな人間臭い。ゲームを遊ばない人でも、ものづくりの現場の熱はそのまま浴びられます。

気になる点

好きを仕事にした喜びと苦さを描く前半に比べ、途中から社会や世論を巻き込んで話が大きくなり、そこでついていけなくなります。重い問いを投げておきながら、傷ついた側にかける言葉は軽く感じられます。終盤は明らかに駆け足で、肝心のゲーム開発の話がうやむやになっていくのも惜しいところ。

こんな人におすすめ

ゲームを遊ばなくても構わない、作り手たちが怒鳴り合いながら形にしていく現場の熱を浴びてみたい人に。

こんな人には不向き

仕事の現場だけを描き続けてほしくて、社会や世論を巻き込む展開へ広がると気持ちが離れる人には合いません。

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4

NEW GAME!

完結

憧れのゲーム会社に入社した少女が、仲間と夢を形にするお仕事ガールズストーリー!

NEW GAME!
作者
得能正太郎
掲載誌
まんがタイムきららキャラット
ジャンル
お仕事/日常/コメディ
完結
完結
評価
9.1/10

良い点

憧れの会社に入った新人が、先輩にしがみつきながらメインのキャラデザイナーへ育っていきます。可愛い絵柄の裏で、仕様変更の修正作業や納期前の徹夜まで描かれるので、お仕事ドラマとして読み応えがあります。私服のセンスや柔らかい線も心地よく、全員がそれぞれの未来へ歩き出す最終巻の畳み方もきれいです。

気になる点

美少女だけで和気あいあいと働く職場という設定は、業界の現実を知っているほど都合よく見えてしまいます。中盤の後輩とのデザインコンペは張りつめた空気が長く、初期のゆるい日常が恋しくなります。お風呂や下着姿のお約束カットは真面目な仕事ものを期待する側にはノイズになり、終盤の展開もやや駆け足です。

こんな人におすすめ

可愛い絵柄の癒やしと開発現場の熱さを同時に味わいたい人、新人がベテランに認められていく過程を丁寧に追いたい人に。

こんな人には不向き

序盤のようなゆるい日常コメディだけを期待していて、後半のシリアスな作風に切り替わるとついていけない人。

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5

デュエル・マスターズ

父の背中を追う少年が、カード勝負で宿敵と生涯の親友に出会う王道の熱血バトル

デュエル・マスターズ
作者
松本しげのぶ
掲載誌
月刊コロコロコミック
ジャンル
少年漫画/バトル・アクション/TCG(トレーディングカードゲーム)
完結
連載中
評価
8.5/10

良い点

父の背中を追う少年が、宿敵との激戦の末に生涯の親友を得る流れ。まっすぐな熱血バトルで、負けた先に何が待つか知りながら笑って倒れる敵役の格好よさが残ります。クリーチャーの描き込みも細かく、話が進むほどデュエルの組み立てが的確になっていくので、自分でデッキを組むときの手本にもなります。

気になる点

序盤は別のカードゲームで戦っていて、途中から看板のゲームへ入れ替わるため、題名と中身の食い違いに戸惑います。記憶を消される、あやつられる、仲間が闇に落ちるなど、子ども向けとは思えない重さも続きます。南極や宇宙まで舞台が飛ぶ運びは突飛で、章の区切りで急に物語を畳む場面も何度かあります。

こんな人におすすめ

土壇場の逆転を汗くさい熱血バトルとして丸ごと味わいたい人、子どもの頃に夢中になった王道の因縁対決をもう一度浴びたい人に。

こんな人には不向き

物語の途中で扱う題材が入れ替わる運びが苦手で、最後まで筋の通った構成を求めたい人には引っかかります。

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6

ゲームセンターあらし

レバー一本で世界と戦う小学生。理屈を置き去りにして突っ走る熱血ゲームバトル

ゲームセンターあらし
作者
すがやみつる
掲載誌
コロコロコミック
ジャンル
少年漫画/バトル・アクション/ゲーム漫画
完結
連載中
評価
8/10

良い点

ゲーム雑誌がまだなかった頃、遊び方まで教えてくれる情報源として読まれていた一作。大道芸のコマ回しの特訓から炎のコマが生まれる場面は、理屈を置き去りにしたまま燃えます。大人になって読み返すと突っ込みどころしか出てこないのに、迫力と勢いがまとめて押し流していく。努力・友情・勝利という骨組みは当時の少年漫画そのものです。

気になる点

レバーの摩擦で火がつく、逆立ちのまま操作するなど、技のいちいちが理屈を無視します。静電気で回路を狂わせて勝つ運びは、勝負というよりペテンにも見えます。終盤は恐竜のいる過去や宇宙まで舞台が飛び、実在のアーケードを攻略するという土台が消えていくのを寂しく感じるところ。

こんな人におすすめ

理屈より勢いで押し切る昭和の熱血バトルが好きで、細かい突っ込みどころは笑って流しながら読める人に。

こんな人には不向き

対戦の勝ち負けが筋道立っていて、納得しながら追える駆け引きを読みたい人には荒っぽく映ります。

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7

この世界がゲームだと俺だけが知っている

クソゲーの知識だけを頼りに、理不尽なバグ世界を裏技で切り抜けていく異世界コメディ。

この世界がゲームだと俺だけが知っている
作者
イチゼン/ウスバー
掲載誌
ComicWalker/コミッククリア
ジャンル
異世界転移/ファンタジー/ギャグ/アクション
完結
連載中
評価
7.9/10

良い点

この選択肢を選んだら即死する、と主人公だけが知っている。壁抜けもハメ技も頭に入っている廃人の知識でクソゲーをねじ伏せていく運びが気持ちよく、攻略のテンポも軽快です。笑いの前提になるゲーム設定を絵でかみくだいて見せるので、序盤が説明だけで潰れません。魔王の倒し方までこの作品らしいふざけ方で締めてきます。

気になる点

原作にあった細かい伏線や時間軸をずらす仕掛けは、漫画版でごっそり抜けています。バグの解説から入ってバグでの攻略に着地する流れがほぼ毎回続くため、同じ型の繰り返しに飽きが来ます。無自覚に周りを振り回すヒロインや、途中から漂うハーレムめいた空気で点を下げる人もいます。

こんな人におすすめ

理不尽なゲーム仕様に振り回されるのではなく、バグごと逆手に取って攻略していく爽快さを味わいたい人に。

こんな人には不向き

萌え寄りの味付けやハーレムめいた空気が苦手で、笑いよりも重たい読み応えを求めたい人には向きません。

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8

ログ・ホライズン 西風の旅団

本編の裏側で戦っていた、もう一組の冒険者たち。ゲーム世界を楽しみ抜く剣士と仲間の物語

ログ・ホライズン 西風の旅団
作者
橙乃ままれ/ハラカズヒロ/こゆき
掲載誌
月刊ドラゴンエイジ/エイジプレミアム
ジャンル
スピンオフ/異世界/ファンタジー/アクション
完結
連載中
評価
7.8/10

良い点

世界が丸ごとゲームに変わって誰もが青ざめるなか、この剣士だけは楽しそうに笑っています。女性ばかりのギルドと聞いて身構えても、仲間同士の信頼が積み上がっていくので読み終わる頃には見方が変わるはず。本編で描かれなかった裏側が次々つながり、視点が変わるだけで同じ時間の出来事がこんなに違って見えるのかと驚かされます。

気になる点

ラブコメとギャグの比重が高く、本編の張りつめた空気とはだいぶ違う手ざわりです。原作を読んでいる前提で走るため設定の説明はほとんどなく、この世界への入口には選びにくいところ。騒動の黒幕や狙いが明かされないまま閉じるので、読後にもやもやが残ります。

こんな人におすすめ

本編の裏でこんなことが起きていたのか、と裏側から物語を埋めてもらう読み方が好きな人に。

こんな人には不向き

原作もアニメも知らないまま読み始めて、説明のないまま進む物語に置いていかれたくない人。

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9

マタギガンナー

完結

山で培った狩りの技を武器に、元マタギの爺さんがFPSの世界で狙撃手として名を上げる。

マタギガンナー
作者
Juan Albarran/藤本正二
掲載誌
モーニング
ジャンル
青年漫画/狩猟/eスポーツ
完結
完結
評価
8.4/10

良い点

妻に先立たれた元マタギの老人が、拾ったゲーム機でFPSの世界へ踏み込みます。気配を消す木化け、風を読んで獲物の通り道を先回りする勘。山で覚えた技がそのまま狙撃に効いてくる組み立てが面白く、渋さとギャグの配分もちょうどいいです。人付き合いの苦手な爺さんと女子高生が画面の中で組み、互いの居場所を広げていく筋書きも効きます。

気になる点

話は面白いのに絵が荒い、とキャラの顔立ちやデザインで引っかかります。世界大会に入ってからは本筋を外れた試合が長引き、光の当たらない裏の大会を描いていた頃のほうがよかったと感じることも。現実の狩りの技とゲーム側のトンデモ展開がかみ合わず、異能じみた相手が出てくるあたりで冷めてしまいます。

こんな人におすすめ

縁のなさそうな二つを掛け合わせた設定にわくわくして、相手の癖を読む静かな撃ち合いをじっくり味わいたい人に。

こんな人には不向き

絵柄の好みがはっきりしていて、荒さのある線やキャラの顔立ちが気になると読み進めづらい人。

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10

GGWP! -グッドゲームウェルプレイド!-

無気力な秀才と黒ギャルが組む、頭脳で勝ちにいく高校eスポーツ部の青春!

GGWP! -グッドゲームウェルプレイド!-
作者
ナカシマ
掲載誌
サイコミ
ジャンル
ラブコメディ/青春/eスポーツ/学園
完結
連載中
評価
7.6/10

良い点

無気力な秀才と、バトルロイヤル系FPSに夢中な黒ギャルが組む高校eスポーツ部の話。腕前ではなく計算と理屈で勝ちにいく組み立てになっていて、相手の癖を洗い出して研究を重ねる地道な積み上げまで描かれます。作中だけのFPSなのに操作もルールもかみくだかれていて、ゲームをやらない側でも流れを見失いません。

気になる点

勝負の決着直前に聞いていない要素がぽんと出てくるので、その場しのぎで勝たせているように見えます。女の子はいきいき描けている一方、男キャラになると急に手数が減ります。中身の薄い大ゴマが続いて一ページ一秒で流れる箇所も目立ち、やる気のない秀才が強引に部へ引きこまれる導入にも目新しさは薄いです。

こんな人におすすめ

体を動かす競技ではなく、計算と読み合いで勝ちをもぎ取る部活ものにわくわくする人。撃ち合うゲームに縁がなくても入れます。

こんな人には不向き

勝負の決着にはあらかじめ張られた仕掛けがきちんと効いていないと、納得しきれない人には物足りません。

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11

すべての人類を破壊する。それらは再生できない。

1998年、カードゲームでつながった中学生ふたりの甘酸っぱい世紀末の青春。

すべての人類を破壊する。それらは再生できない。
作者
伊瀬勝良/横田卓馬
掲載誌
月刊少年エース
ジャンル
少年漫画/青春・学園/ラブコメディ
完結
連載中
評価
8.7/10

良い点

1998年、学年2位の少年と1位の優等生が隣町のカードショップで鉢合わせるところから始まります。学校では優等生の彼女が派手な私服で強豪をなぎ倒す、そのカード越しのもどかしい距離感にやられました。90年代のサブカル小ネタもあちこちに埋まっていて、遊んだ経験がなくてもバトル漫画のような勢いで読めます。

気になる点

主人公の顔の作画が安定しないコマがちょいちょいあり、真面目な場面で気持ちが途切れます。初心者向けの解説役がいないため、どちらがどう強いのか盤面をつかみにくいところ。三角関係は一応かたがついてもヒロインの家の問題は残り、ライバル役の男が割り込んでくる展開を受け付けない人もいます。

こんな人におすすめ

90年代の空気が体にしみついていて、学校では見せない一面を少しずつ知っていくもどかしい初恋にたまらなくなる人に。

こんな人には不向き

ルールのていねいな解説がないと、対戦の流れや勝ち負けの理由をうまく追えないと感じる人。

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12

カードファイト!! ヴァンガード

一枚のカードから気弱な少年が踏み出す、アニメとは別の顔のヴァンガード!

カードファイト!! ヴァンガード
作者
伊藤彰
掲載誌
月刊ブシロード/ケロケロエース
ジャンル
少年マンガ/カードゲーム・バトル/ファンタジー・SF
完結
連載中
評価
7.8/10

良い点

原作者みずから描く、アニメとは別の顔をしたヴァンガード。漫画版の主人公はファイトも心の強さも一段上に見え、ライバルの立ち位置や優しさの出し方まで変わっています。過去の因縁を本音でぶつけ合う場面が刺さるうえ、巻末のラフ画や設定画まで込みで一冊という作りもうれしいところ。

気になる点

盤面で何が起きているのか追いきれない場面があり、対戦の流れをつかむまで何度も読み返すことになります。序盤はルールの見えない部分が多く、遊び方を知らないと置いていかれがち。呼び方や口調がアニメと違うため、台詞が耳に残っているほどそこばかり気になってしまいます。

こんな人におすすめ

アニメで筋書きを知っていて、同じ物語がどう作り替えられたかを見比べたい人、札の強さより戦う二人の因縁に胸を熱くしたい人に。

こんな人には不向き

カードゲームの遊び方を知らないまま、盤面の駆け引きを読み解く手間はかけたくない人。

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13

フューチャーカード バディファイト

熱血少年と相棒モンスターが、世界を狙う組織へ真正面からぶつかるカードバトル

フューチャーカード バディファイト
作者
田村光久
掲載誌
月刊コロコロコミック
ジャンル
少年マンガ/カードゲーム・バトル/アクション・ファンタジー
完結
連載中
評価
7.7/10

良い点

燃えるような線で押し切る絵づくりで、カードゲームを知らなくても画面の勢いに引っぱられます。モンスターだけでなくファイター本人が武器を持って戦場に立つ作りが絵として面白く、顔つきの濃いモンスターを眺めているだけでも気分が上がります。相棒と絆を深めていく話の芯もまっすぐです。

気になる点

ルールの説明が置き去りのまま試合が進むので、何がどうすごいのか掴めないまま終わりがち。展開の足も速く、大変なことが起きた割にあっという間に片づくため後を引きません。アニメで好きになった顔ぶれがほとんど出てこない点や、可愛い系のキャラの少なさに物足りなさが残ります。

こんな人におすすめ

線が唸るような熱い絵で押し切る少年漫画に弱くて、話より先に絵にときめいて単行本を買ってしまう人に。

こんな人には不向き

ルールや戦術を順を追って理解しながら、試合の駆け引きまで味わいたい人には説明が足りません。

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14

放課後さいころ倶楽部

ボードゲームを囲むうちに、言えずにいた本音がこぼれ出す京都の青春物語

放課後さいころ倶楽部
作者
中道裕大
掲載誌
ゲッサン
ジャンル
学園・青春/少年マンガ/テーブルゲーム・ボードゲーム
完結
連載中
評価
7.9/10

良い点

京都の路地裏にあるアナログゲーム専門店を舞台に、世界じゅうのボードゲームが登場します。説明書では頭に入らない遊びも、みんなが遊ぶ場面を見ると一気に飲み込めて、どこが面白いのかまで見えてきます。一つの遊びごとに人のつながりや気持ちの揺れが立ち上がり、委員長が自分のゲーム作りに挑む流れもきれいに着地します。

気になる点

主人公の引っ込み思案さが苦手だと、序盤は少し距離を置いて読むことになります。文字で読む方言に引っかかって手が止まる場合もあり、取り上げる遊びの選び方が好みと噛み合わないとがっかりします。勝ち負けの描き方をそっと避けている感じや、役割を割り振った作り物めいた手ざわりも気になるところ。

こんな人におすすめ

ルールを知らない遊びでも面白さの勘所がすっと伝わる読み心地を求める人、卓を囲む穏やかな学園ものにひたりたい人に。

こんな人には不向き

主人公が最初からぐいぐい前に出ていく、勢いのある引っぱり方の物語を読みたい人には静かすぎます。

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15

ステラのまほう

絵の経験もないまま同人ゲーム部へ。作る喜びと痛みを描いた4コマ青春!

ステラのまほう
作者
くろば・U
掲載誌
まんがタイムきららMAX
ジャンル
4コマ漫画/同人・ゲーム制作/日常・学園
完結
連載中
評価
7.9/10

良い点

何をやっても長続きしない女子高生が、同人ゲームを作る小さな部活に飛びこみます。プログラムをかじった人ならコマンドがそのまま出てくる場面で笑えるはずで、絵や音楽をやった経験があるほど刺さる作りです。ネガティブでコミュ力ゼロなのに部をまとめてしまう部長がよく、自分がここにいる意味を問う語り口も残ります。

気になる点

ゲームを作る過程よりも人間関係や自信のなさで話が進むため、もやもやさせられる場面が多いです。終盤は創設者の先輩へ焦点が移り、救われたくない人をどう救うのかという重さが読者をふるいにかけます。肝心の制作現場はコマの切れ端からしか見えず、じわじわ沈んでいく後半の空気にため息が出ます。

こんな人におすすめ

絵や音楽やプログラムに手を出した経験があって、作る側の喜びと行きづまりの両方に覚えのある人に。

こんな人には不向き

4コマにはゆるくて笑える日常だけを求めていて、重たい人間ドラマが入ると疲れてしまう人。

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目的別のおすすめ

よくある質問

ゲームを遊ばない人でも楽しめますか?

楽しめます。『大東京トイボックス』や『ステラのまほう』は作る側を描いた話なので、遊んだ経験はいりません。対戦ものでも『GGWP! -グッドゲームウェルプレイド!-』や『放課後さいころ倶楽部』はルールを一から見せてくれるので、知らない題材でも入っていけます。

カードゲームを扱った作品はどれですか?

『遊☆戯☆王 カラー版』『デュエル・マスターズ』『カードファイト!! ヴァンガード』『フューチャーカード バディファイト』、それに『すべての人類を破壊する。それらは再生できない。』の5作です。少年誌の王道から、90年代を舞台にした青春ものまで幅があります。

eスポーツやゲーム世界に入る作品はありますか?

『GGWP! -グッドゲームウェルプレイド!-』は高校のeスポーツ部、『マタギガンナー』は元マタギの老人がFPSで名を上げる話です。ゲームの中に入り込む側なら『この世界がゲームだと俺だけが知っている』と『ログ・ホライズン 西風の旅団』が当てはまります。

昔のゲーム文化に触れられる作品は?

『ゲームセンターあらし』は駄菓子屋やゲーセンにアーケード機が並んでいた頃、『ハイスコアガール』は1991年からの格闘ゲーム、『すべての人類を破壊する。それらは再生できない。』は1998年のカードショップが舞台。それぞれの時代の空気がそのまま紙に残っています。

まとめ

画面の向こうで起きていることは、遊ばない人には伝わりにくいと思われがちです。それでもここに並んだ15作品は、勝負のひりつきも作る側のもがきも、絵と言葉だけで手渡してきます。個人的には、ゲームに触れてこなかった人ほど『大東京トイボックス』から入ってほしい。どれも長く続いた作品なので、気に入れば当分は読むものに困りません。