レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
リアル の感想と評価(良いところ、悪いところ)
リアル
著者: 井上雄彦
連載: 週刊ヤングジャンプ
評価: 9/10
あらすじ
『SLAM DUNK』『バガボンド』の井上雄彦が描く、車いすバスケットボールを題材にした人間ドラマ。骨肉腫により右脚を失い、車いすバスケに情熱を注ぐ戸川清春。バイク事故を起こし高校を中退して生き方を見失った野宮朋美。そして、野宮の元チームメイトで交通事故により下半身不随となり、絶望の淵に立たされた高橋久信。それぞれに重く理不尽な現実(リアル)を突きつけられた3人の青年たちが、挫折と葛藤を繰り返しながらも、車いすバスケや新たな人々との出会いを通じて、自分だけの道を切り拓き、再生していく姿を圧倒的な画力と心理描写で生々しく描き出す。人生の光と影、そして人間の強さを問いかける珠玉の青年漫画である。
良い所
- 井上先生が描く車いすバスケの世界に圧倒されました!単なるスポーツの枠を超えて、登場人物たちの思いや葛藤がとても深く描かれていて、一人ひとりに強く感情移入してしまう名作です。
- 登場人物が何度も同じような理由で挫折を繰り返す姿が本当に「リアル」で、胸を打たれます。理不尽な現実を必死に生きようと藻掻く彼らの姿を見ていると、自然と涙が溢れてきて、生きる勇気をもらえました。
- ここで語られる挫折は深刻で、障がいという不運は誰にでも訪れうる現実だと強く考えさせられました。厳しい現実に泥臭く向き合う若者たちの人生が熱く描かれていて、大人の心に深く刺さる素晴らしい作品です。
- 野宮、戸川、高橋の3人がそれぞれ自分や仲間、そして障害と向き合っていく姿が熱くてたまりません!すごい漫画に出会ってしまったと心から思えましたし、車いすバスケという競技そのものにも興味が湧きました。
- 突然車イス生活になる恐怖や絶望感が凄まじいリアリティで描かれていて、息を呑みました。それでもどん底から少しずつ歩み始める彼らの姿に感動が止まりません。これからの展開から絶対に目が離せません!
悪い所
- バスケの試合描写よりも人間ドラマや挫折の描写がメインなので、純粋なスポーツ漫画やスラムダンクのような爽快な展開を期待して読むと、少し違和感を覚えてしまうかもしれません。かなり重たい内容です。
- テーマが重く、現実の厳しさが容赦なく描かれているので、読んでいるとどうしても気分が落ち込んでしまう時があります。気軽にスカッと楽しめる漫画ではないので、読む時の自分の精神状態を選ぶ作品だと感じました。
- 休載期間が長かったり執筆ペースが不安定だったりするため、続きが気になって仕方ないのになかなか読めないのが本当にもどかしいです。作品が素晴らしいだけに、もう少しコンスタントに読み進めたいのが本音です。
- 登場人物たちが何度も同じような理由で挫折を繰り返すので、ストーリーの進展が少し遅く感じてしまうことがありました。もう少しテンポ良く彼らが成長していく姿を見せてくれたら、もっとスッキリ読めそうです。
- ギャグ要素が少なく、全体的に暗くシリアスな雰囲気が漂い続けているため、途中で読むのがしんどく感じることがありました。もう少しだけ救いのある明るい展開や、息抜きできる場面が欲しいと思ってしまいます。
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