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レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:

のりりん の感想と評価(良いところ、悪いところ)

のりりん

のりりん

著者: 鬼頭莫宏

連載: イブニング

ジャンル: 日常青年マンガスポーツ自転車

評価: 8.5/10

あらすじ

自転車を「車道を走る邪魔者」と頑なに嫌う28歳の青年・丸子一典(ノリ)。しかし、女子高生ロードレーサー・織田輪との出会いと、不運な交通事故をきっかけに、彼は免許停止の危機を回避するため不本意ながらもロードバイクの世界へと足を踏み入れることになる。機材のメカニズム、走行理論、そして風を切る圧倒的な快感。鬼才・鬼頭莫宏が、これまでの作風からは想像もつかないほど「爽やか」に、かつ理詰めで描き出す大人の青春グラフィティ。単なる競技モノを超え、交通ルールやマナーの深掘り、大人の趣味としての矜持を真っ直ぐに描いた、理屈っぽくて愛おしい自転車ライフの傑作!

良い所

  • 自転車の機材や理論的な知識の深さに圧倒されました。根性論じゃない、ロジカルな解説が面白くて、自分もロードバイクに乗りたくなってしまいました。大人が趣味にハマる過程が最高にリアルです!
  • あの鬼頭先生がこんなに爽やかな物語を描くなんて驚き。でも独特の淡々としたテンポは健在で、それが自転車の空気感に絶妙にマッチしています。ノリとリンの距離感も焦れったくて、読んでいて凄く癒やされます。
  • 交通ルールやマナーへの言及がしっかりしていて、自転車乗りのバイブルと呼べる内容です。ただ速さを競うだけでなく、大人の遊びとしての楽しさを教えてくれる名作。絵もスッキリしていて、風景が美しい。
  • 主人公のノリが徐々に自転車の魅力に気づいていく姿が、等身大の青春という感じで胸が熱くなりました。仲間のキャラも立っていて、ツーリングの描写が本当に楽しそう。日常の疲れを忘れさせてくれる傑作です。
  • 三十路手前から始める新しい世界への挑戦に、私自身も凄く勇気をもらいました。専門的な話が多いけれど、テンポが良いからスラスラ読める。全11巻で綺麗にまとまっていて、読後の爽快感がたまりません。

悪い所

  • とにかく解説の文字数が多すぎて、漫画を読んでいるというより専門書を読んでいる気分になりました。特に機材の理屈っぽい説明が続くページは、目が滑ってしまって、物語に集中できないことが多かったです。
  • 熱いレース展開を期待して読み始めた私には、少し地味で物足りなさを感じる展開でした。ポタリングや日常のやり取りがメインなので、スポーツ漫画らしい劇的な盛り上がりやカタルシスを求める人には不向き。
  • 主人公のノリの自転車乗りに対する偏見が序盤あまりにも酷すぎて、正直読んでいてイライラしてしまいました。性格に難がある設定とはいえ、もう少し素直な主人公だったら、もっと早く入り込めたのに残念です。
  • 物語がこれからもっと面白くなりそうなところで完結してしまったのが本当に惜しい。もっと色々な場所へ行く話や、リンとのその後の関係もじっくり見たかったので、私には少し物足りない不完全燃焼な結末でした。
  • 鬼頭先生の絵柄は好きなのですが、自転車のパーツが細かすぎて、画面がゴチャゴチャして見えることがありました。情報の密度が高いのは良いけれど、もっとスッキリした構図で疾走感を感じたかったのが本音です。

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