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レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:

Unnamed Memory の感想と評価(良いところ、悪いところ)

Unnamed Memory

著者: chibi古宮九時越水ナオキ

連載: 月刊コミック電撃大王

ジャンル: ファンタジー恋愛サスペンス

評価: 9.1/10

あらすじ

大国ファルサスの英邁な王太子オスカーは、幼い頃に『子孫を残せない』という過酷な呪いを受けていた。彼は解呪のため、世界最強と謳われる『青き月の魔女』ティナーシャのもとを訪れ、その試練を突破する。そこで彼が突きつけた望みは、なんと『魔女を自分の妻(契約者)にすること』だった!圧倒的な魔力を持ちながら、世間知らずで不器用な魔女と、彼女を全力で溺愛し口説き落とそうとする王太子の甘くもスリリングな共同生活。国家間の陰謀や、世界を揺るがす『沈黙の魔女』などの暗躍に抗い、百年の時を越えて魂を結び直す。越水ナオキの超高精細な作画で贈る、大人のためのハイファンタジーロマンスの至高の傑作!

読む前に確認したい相性

向いている人

  • 絶大な力を持つ存在が呪いと愛の間で揺れ動く、重厚でドラマティックなファンタジー恋愛を楽しみたい人
  • 美しい作画による魔法の演出と、ハイテンポな掛け合いが両立するファンタジー作品に引き込まれたい人
  • 圧倒的な強さを持つヒロインが恋愛では不器用になるギャップを愛でることができる人

向いていない人

  • 設定が複雑で登場勢力が多く、一気読みしないと話の細部についていけなくなりやすい人
  • 心理描写や行動の動機づけが省略気味で、原作小説を読んでいないとキャラの行動理由が掴みにくい人
  • 強引な求婚や一方的な押しつけ型の恋愛アプローチに、モラハラ的な印象を受けて主人公を好きになれない人

良い感想・レビュー

  1. 私は軍を丸ごと一掃できるほど最強の魔女なのに、オスカーのド直球な愛に照れまくり、自分の恋心に戸惑うティナーシャに悶えた。10巻で彼女が不器用に「好き」を自覚するあの迷シーンは最高に愛おしい。
  2. ただの甘いファンタジーじゃない。5人の魔女の因縁や、ファルサスを狙う隣国との緊密な政治交渉・魔力戦の作り込みが素晴らしい。小説並みの重厚な世界観のロジックが、完璧に漫画に落とし込まれている。
  3. 越水ナオキ先生のキャラクターたちの麗しいビジュアルと、激しい魔法発動時のダイナミックな戦闘シーンの作画に圧倒された。オスカーの逞しい戦士としての肉体美や、ティナーシャの妖艶な美しさが眼福。
  4. オスカーが「お前の呪いを俺が解く」とすべてを包み込み、王太子としての高い知性と度胸で困難を乗り越えていく姿に惚れた。ただのヘタレじゃない、誰よりも頼りになりすぎる彼のスパダリっぷりが最高。
  5. 10巻を読んだけど、ついに二人が契約者から『真の恋人』へとステップアップし、心を通わせていく結末に本当に号泣した!これまでのじれったいすれ違いのすべてが、この甘いハッピーエンドで救われた気分。

悪い感想・レビュー

  1. 魔術の理論や古代の歴史、国家間の同盟や法といった小難しい設定や説明台詞が画面を埋め尽くすほど多い。サクサクと単純なバトルや甘いラブコメを楽しみたい僕には、一話一話が理屈っぽくて頭が疲れる。
  2. 原作のライトノベルの密度が濃すぎるせいか、コミカライズ版は1巻ごとの進行スパンが非常にゆっくりに感じる。月刊連載なのもあって、宿敵ヴァルジとの対決や世界の真相に迫るまでかなり待たされるのが不満。
  3. 時折描かれる「かつてティナーシャが負った惨酷な心身のトラウマや、過去の歴史改変による残酷な事実」が、読んでいて精神的に少し重すぎる。もっと明るく笑える、ライトなファンタジー日常が見たかった。
  4. ヒロインのティナーシャが「自分は魔女だから」と頑なに心を閉ざし、オスカーの愛を拒絶し続ける展開が中盤に長引いたのが少しストレスだった。両想いなのはバレバレなんだから、早く付き合ってほしかった。
  5. 「容姿端麗な王太子が、なぜか最強のツンデレ魔女に盲目的に執着して、お世話をさせてくれる」という都合の良すぎる男性向けファンタジーに冷めてしまった。完全にお約束のテンプレートな関係性に見える。

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