レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
プラチナエンド の感想と評価(良いところ、悪いところ)
プラチナエンド
完結連載: ジャンプSQ.
評価: 7.8/10
あらすじ
中学の卒業式の日に家族を不慮の事故で亡くし、引き取られた親戚から虐待を受けて絶望した少年・架橋明日。彼は生きる希望を失い、ビルの屋上から身を投げる。しかし激突する直前、明日を救ったのは特級天使のナッセだった。ナッセから「翼」と「矢」を与えられ、次期「神」を決める13人の神候補の1人に選ばれたことを知る明日。しかしその選定争いは、他の神候補たちを殺し尽くして最後の一人になることを目指す、冷酷なデスゲームだった。自らの「幸せ」を守るため、そして誰も傷つけない世界を作るため、天使たちの能力を駆使して理不尽な宿命と欲望渦巻く死闘へと立ち向かっていく、ダークファンタジーサスペンスの最高峰!
読む前に確認したい相性
向いている人
- 天使が飛び交う美麗なビジュアルと、生と死・幸福の定義をめぐる深遠なサスペンスを同時に楽しめる人
- 「幸せになりたい」という普遍的な切実さを持つ主人公が、神候補として成長していく物語に共感できる人
- 複雑なルールと心理戦が絡み合う、緻密に設計された頭脳戦を楽しむタイプの漫画が好きな人
向いていない人
- スリリングな頭脳戦を期待し、後半の哲学・宗教的議論への転換についていけなくなってしまう人
- 主人公の優柔不断な行動にストレスを感じやすく、スカッとした活躍を求める人
- 天使や矢などの独自ルールが複雑に絡み合う設定を把握するのに疲れを感じてしまう人
良い感想・レビュー
- 天使から与えられた翼や矢を駆使して、生きる希望を失った神候補たちが殺し合う天使と死生観を巡るデスゲームが面白い。生の喜びや幸福といったテーマを、ダークな雰囲気で奥深く描いていて一気に惹き込まれた。
- 小畑健先生の描く、神々しくも不気味な天使や端正なキャラクターたちの圧倒的に緻密で美しい画力が素晴らしい。一コマ一コマの背景や陰影のグラデーション表現が極めて精緻で、眼が幸せになる最高クオリティだ。
- 即死の白の矢、魅了の赤の矢、超高速移動の翼という、シンプルかつ戦略的な能力バトルがスリリングだ。相手の持ち札を探り、ルールの裏をかくような騙し合いの心理戦に毎度ハラハラしながら楽しんでいる。
- ただの殺し合いではなく、登場人物たちが「幸せとは何か」を真剣に追い求める哲学的なアプローチがとても深い。正義を貫こうとするミライと、自らのエゴを絶対とするメトロポリマンの対立が本当に見事だ。
- 前半の宿敵であるメトロポリマンとの過酷な戦いの緊張感がとにかく物凄かった。頭脳、心理、策略が交錯するミステリアスなデスゲームの魅力を、これでもかと味わうことができて、最高の中毒性がある。
悪い感想・レビュー
- どんな悪人でも殺したくない、という主人公ミライの極端な不殺の信念にイライラした。ピンチの局面でも悩み続けて引き金を引けず、ウジウジした姿勢が目立って、私は多大なストレスを感じた。
- 同タッグの「DEATH NOTE」に比べると、高度な騙し合いや論理的な頭脳戦の物足りなさが否めない。結局は即死の矢や翼のスピードといった物理的なスペック差で決着がつくことが多く、少々退屈だった。
- 神候補争いが決着した後の、最終巻で迎える物議を醸した難解すぎる結末にひどく困惑した。非常に虚無的で、これまでのキャラクターたちの戦いをすべて無駄にするような救いのなさに、私は消化不良を覚えた。
- 宿敵メトロポリマンとの決着がついた中盤以降、ストーリーの失速とテンポの悪さが目立つ。円卓を囲んでの会議や説得力重視のダラダラとした話し合いばかりになり、前半のハラハラする緊迫感が完全に消えてしまった。
- 政府や警察などのリアルな大人の組織が介入して以降、設定のリアリティを求めたせいかお話のダイナミックさが薄れた気がする。もっと天使や神候補たちのファンタジーで不気味な心理戦を純粋に読みたかった。
良い感想・レビュー
悪い感想・レビュー
天使から与えられた翼や矢を駆使して、生きる希望を失った神候補たちが殺し合う天使と死生観を巡るデスゲームが面白い。生の喜びや幸福といったテーマを、ダークな雰囲気で奥深く描いていて一気に惹き込まれた。
どんな悪人でも殺したくない、という主人公ミライの極端な不殺の信念にイライラした。ピンチの局面でも悩み続けて引き金を引けず、ウジウジした姿勢が目立って、私は多大なストレスを感じた。
小畑健先生の描く、神々しくも不気味な天使や端正なキャラクターたちの圧倒的に緻密で美しい画力が素晴らしい。一コマ一コマの背景や陰影のグラデーション表現が極めて精緻で、眼が幸せになる最高クオリティだ。
同タッグの「DEATH NOTE」に比べると、高度な騙し合いや論理的な頭脳戦の物足りなさが否めない。結局は即死の矢や翼のスピードといった物理的なスペック差で決着がつくことが多く、少々退屈だった。
即死の白の矢、魅了の赤の矢、超高速移動の翼という、シンプルかつ戦略的な能力バトルがスリリングだ。相手の持ち札を探り、ルールの裏をかくような騙し合いの心理戦に毎度ハラハラしながら楽しんでいる。
神候補争いが決着した後の、最終巻で迎える物議を醸した難解すぎる結末にひどく困惑した。非常に虚無的で、これまでのキャラクターたちの戦いをすべて無駄にするような救いのなさに、私は消化不良を覚えた。
ただの殺し合いではなく、登場人物たちが「幸せとは何か」を真剣に追い求める哲学的なアプローチがとても深い。正義を貫こうとするミライと、自らのエゴを絶対とするメトロポリマンの対立が本当に見事だ。
宿敵メトロポリマンとの決着がついた中盤以降、ストーリーの失速とテンポの悪さが目立つ。円卓を囲んでの会議や説得力重視のダラダラとした話し合いばかりになり、前半のハラハラする緊迫感が完全に消えてしまった。
前半の宿敵であるメトロポリマンとの過酷な戦いの緊張感がとにかく物凄かった。頭脳、心理、策略が交錯するミステリアスなデスゲームの魅力を、これでもかと味わうことができて、最高の中毒性がある。
政府や警察などのリアルな大人の組織が介入して以降、設定のリアリティを求めたせいかお話のダイナミックさが薄れた気がする。もっと天使や神候補たちのファンタジーで不気味な心理戦を純粋に読みたかった。





