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レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:

怪物事変 の感想と評価(良いところ、悪いところ)

怪物事変

著者: 藍本松

連載: ジャンプSQ.

ジャンル: アクションダークファンタジー

評価: 8.6/10

あらすじ

古来より人間に紛れて生きてきた異形の存在「怪物(けもの)」。血を持たない鬼・日下夏羽は、東京でオカルト専門の探偵事務所を営む隠神と出会い、自身の出生の秘密を探るため旅に出る。同じように孤独を抱える少年たちとの出会いと、時に残酷で時に温かい絆の物語。藍本松が美麗な作画で描き出す、数奇な運命に立ち向かう少年たちの怪物ファンタジーの傑作!

良い所

  • 感情が希薄だった主人公の夏羽が、仲間との出会いを通じて少しずつ心を取り戻していく過程が本当に丁寧で感動的です。不器用な少年たちの絆が尊すぎて、読むたびに胸が熱くなります。
  • 藍本松先生の描くキャラクターがとにかく可愛くてカッコよくて、一人一人のデザインの完成度の高さに驚かされます。バトルシーンもダイナミックで迫力があり、一気に引き込まれる面白さです。
  • ただのファンタジーではなく、人間の心の闇や社会の歪みを怪物の存在を通して鋭く描いている点に感銘を受けました。時に残酷な展開もありますが、その分だけ仲間の温かさが心に染みます。
  • 登場するサブキャラクターたちが全員魅力的で、それぞれの抱える事情が深く掘り下げられています。「居場所がない者たちの連帯」というテーマが素敵で、事務所のメンバー全員が大好きになります。
  • 怪物の能力を駆使したバトルが独創的で、次はどんな能力が出てくるのか毎回ワクワクします。ストーリーのテンポも良く、シリアスとコメディのバランスも絶妙な、非常に完成度の高い傑作です。

悪い所

  • 一部の描写がかなりエグくて残酷なため、子供向けだと思って読み始めるとショックを受けるかもしれません。特に子供に対する虐待的な表現があり、私は精神的に少しキツく感じてしまいました。
  • 序盤は非常に面白かったのですが、物語が長期化するにつれて少し展開がマンネリ化してきたように感じました。もっと本筋の謎に対してスピーディーに迫ってほしいというのが本音です。
  • 女性キャラクターの描き方が少し偏っているというか、男性向けの記号的な可愛さが強調されすぎている部分が気になりました。もう少し内面的な深みや、独自の活躍シーンを増やしてほしかったです。
  • 能力バトルのルールが時々曖昧に感じられ、勢いだけで解決してしまっているような場面がありました。もう少し論理的で納得感のある、頭脳戦のような駆け引きを期待していたので少し残念です。
  • 主人公が強すぎて緊張感に欠ける瞬間があり、ピンチになっても「どうせ勝つだろう」と思ってしまうのが難点です。もっと彼が絶望的な状況に追い込まれて、泥臭くあがく姿も見てみたいと思いました。

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