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ウロボロス―警察ヲ裁クハ我ニアリ― の感想と評価(良いところ、悪いところ)

ウロボロス―警察ヲ裁クハ我ニアリ―

ウロボロス―警察ヲ裁クハ我ニアリ―

著者: 神崎裕也

連載: 週刊ビッグコミックスピリッツ

ジャンル: クライム復讐劇社会派サスペンス

評価: 9.2/10

あらすじ

『ウロボロス―警察ヲ裁クハ我ニアリ―』は、幼い頃に大切な存在を奪われた二人の男が、警察と裏社会という正反対の立場に身を置きながら、巨大な闇の真相へと迫っていくクライムサスペンス漫画です。警察内部の腐敗、権力の闇、人間の正義と復讐が交錯し、重厚なストーリーと緻密な伏線が物語を最後まで強く牽引します。友情と復讐の狭間で揺れる心理描写が読者の心を深く抉る作品です。

良い所

  • 警察側と裏社会側、二つの視点が同時進行する構成が抜群に面白く、毎巻続きが気になった。
  • イクオと竜哉の友情が物語の芯にあって、残酷な展開の中でも胸が熱くなった。
  • 社会の闇や警察組織の歪みがリアルに描かれていて、読後に強い余韻が残った。
  • 伏線の張り方が非常に丁寧で、終盤に向かって一気に回収される流れは圧巻だった。
  • 復讐ものとしてだけでなく、人間ドラマとして完成度が高く、何度も読み返したくなる。

悪い所

  • 展開が重く救いのない描写が多く、読むタイミングによっては精神的にきつく感じた。
  • 登場人物が多く、序盤は人間関係を把握するまで少し混乱した。
  • 警察内部の専門用語や組織構造が複雑で、理解に時間がかかる場面があった。
  • 後半は話が大きくなりすぎて、個々の事件の緊張感が薄れたと感じた。
  • 全体的に暗いトーンが続くため、爽快感を求める人には合わないと思った。

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