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レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:

くまみこ の感想と評価(良いところ、悪いところ)

くまみこ

著者: 吉元ますめ

連載: 月刊コミックフラッパー

ジャンル: ファンタジーコメディ

評価: 8.2/10

あらすじ

東北地方の山奥にある熊出村。熊を奉る神社で巫女を務める中学生・まちは、都会の高校へ進学することを夢見ていた。しかし、彼女の保護者代わりである喋るヒグマのナツは、世間知らずなまちの都会行きに大反対。あの手この手で「都会の試練」を与えるナツと、それに翻弄されるまちのドタバタな日々が幕を開ける。田舎の閉鎖的な空気感と、シュールなギャグが絶妙に絡み合う。モフモフの熊と純朴な巫女が織りなす、異色の田舎スローライフコメディ!

良い所

  • 田舎特有の少し閉鎖的な空気感と、ナツとまちのシュールな掛け合いが絶妙にマッチしていて面白いです。都会に憧れるまちの的外れな行動に、読んでいて思わずクスッと笑ってしまいます。
  • 吉元ますめ先生の描くモフモフで表情豊かなナツの愛らしさに完全にノックアウトされました。熊なのに人間臭い性格をしていて、まちに対する過保護っぷりが微笑ましくて癒やされます。
  • ただのほのぼの日常系かと思いきや、時折見せるブラックジョークや人間の業の深さが良いスパイスになっています。可愛い絵柄とのギャップが面白く、独特の空気感にすっかりハマりました。
  • 東北地方のリアルな田舎あるあるが満載で、地方出身の私としては共感できる部分が多くて楽しめました。都会に対するまちの異常なまでのコンプレックスの描き方が非常にリアルで秀逸です。
  • まちのポンコツっぷりと、それを冷静に突っ込むナツのコンビネーションが最高です。何も考えずに笑ってリラックスできるので、仕事で疲れた夜に少しずつ読み進めるのが毎日の楽しみです。

悪い所

  • まちに対する周囲の大人たちの扱いが時折少し酷く感じられ、彼女が可哀想で素直にギャグとして笑えない場面がありました。もう少し温かく見守るような優しい世界観であってほしかったです。
  • シュールなギャグのノリが非常に独特なので、ツボにハマらないとただ不快に感じてしまう可能性があります。かなり人を選ぶ作風で、私にはこのブラックなユーモアが少し合いませんでした。
  • まちの都会コンプレックスや世間知らずな行動が、度を過ぎていて時々イライラしてしまう瞬間があります。中学生とはいえ、もう少し常識的な成長を見せてほしいと感じてしまうことが多々ありました。
  • 物語の舞台が小さな村に限定されているため、展開がワンパターンになりがちで途中から中だるみしてしまいました。もう少し外部の人間との交流など、ストーリーに新鮮な変化が欲しいです。
  • アニメ版の結末がトラウマになっていて、原作漫画も純粋な気持ちで楽しめなくなってしまったのが個人的に非常に残念です。作品自体は面白いのですが、どうしても負のイメージが先行してしまいます。

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