レビュー著者: 漫画よしあし
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早乙女選手、ひたかくす の感想と評価(良いところ、悪いところ)
良い所
- とにかく早乙女選手の筋肉描写が素晴らしい!水口先生の作画へのこだわりが感じられる、しなやかで力強い肉体美に惹かれます。それでいて、悟の前でだけ見せるウブな反応が最高に可愛いです。
- ボクシング漫画としても非常に本格的。試合での緊迫感や技術的な解説もしっかりしており、スポーツ漫画としての熱さと、ラブコメとしての「ニヤニヤ」が絶妙なバランスで共存しています。
- 悟の、八重を想うがゆえの献身的な姿に心を打たれます。自分が前に出るのではなく、彼女の夢を全力で支えようとする彼の姿勢が、このラブコメに独特の深みを与えていると感じました。
- 秘密の交際、という設定を活かした周囲の勘違いやドタバタ劇が非常にテンポ良く描かれています。無愛想に見える八重の言動を、悟だけが正しく理解しているという関係性が多幸感溢れます。
- 登場人物たちが皆一生懸命で、嫌な奴が出てこないのが良い。ボクシングという厳しい世界を描きながらも、読後感はいつも爽やかで、前向きな気持ちになれる稀有な作品です。
悪い所
- 「秘密の交際」という設定を維持するための隠蔽工作やドタバタが、物語中盤あたりで少し引き伸ばしに感じられてしまう箇所がありました。もっと素直にイチャついてほしいという、じれったさを感じることも。
- ボクシングの描写に力が入っている分、ラブコメとしてのイベント(デートや行事など)が後回しになりがち。もう少し二人の甘いシーンを長く見たかった、という読者には少し食い足りなさを感じるかもしれません。
- サブキャラクターたちの恋模様も描かれますが、メインの二人のインパクトが強すぎるため、そちらの進展にあまり興味が持てないと感じてしまう場面がありました。もう少し全体のバランス調整があれば良かったかも。
- 八重の身体能力が人間離れしすぎているように感じられるギャグ描写もあり、本格的なボクシング漫画としてのリアリティを期待しすぎると、少しノリの軽さに違和感を抱く瞬間があるかもしれません。
- 結末に向けての盛り上がりは良いのですが、そこに至るまでの日常回が少しマンネリ化しているように感じられる巻もありました。長期連載ゆえのペース配分の難しさを感じる部分もあります。





