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黎明のアルカナ の感想と評価(良いところ、悪いところ)
黎明のアルカナ
著者: 藤間麗
連載: Cheese!
評価: 8.8/10
あらすじ
島国の北国セナンと南国ベルクートは長年戦争を繰り返してきた。和平のため、セナンの第一王女ナカバは敵国ベルクートの第二王子シーザに嫁ぐことになる。しかし赤髪ゆえに蔑まれ、孤立するナカバ。そんな中、彼女は過去・現在・未来を見通す“刻のアルカナ”の力に目覚め、シーザとの距離も少しずつ縮まっていく。政略結婚から始まる愛と陰謀、そして国の運命を賭けた物語が動き出す。
良い所
- 政略結婚から始まる恋愛の描写が丁寧で、感情の変化に共感できる。
- 異国情緒あふれる世界観と衣装デザインが美しく、没入感が高い。
- “刻のアルカナ”という能力設定が物語に深みを与えている。
- シーザのツンデレ的な変化が魅力的で、関係性の進展が楽しめる。
- 差別や階級といったテーマを恋愛と絡めて描き、読み応えがある。
悪い所
- 序盤は説明が少なく、世界観や用語に慣れるまで時間がかかる。
- 恋愛の進展がゆっくりで、じれったく感じる場面が多い。
- 脇役の掘り下げが浅く、背景が見えにくいキャラクターもいる。
- シリアスな展開が続き、軽い息抜きの場面が少ない。
- 終盤の展開がやや駆け足で、もっと丁寧に描いてほしかった。




