レビュー著者: 漫画よしあし
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ドクターチルドレン~小児外科医~ の感想と評価(良いところ、悪いところ)
ドクターチルドレン~小児外科医~
著者: 秋野桜花
連載: モーニング/コミックDAYS
評価: 8.5/10
あらすじ
金髪、ピアス、そして粗暴な言葉遣い。およそ医師とは思えないヤンキー風の姿で現れた小児外科医・星乃櫻子。しかし彼女の腕は超一流、そして誰よりも子供の命に対して誠実だった。卓越した技術で難手術を次々と成功させ、子供の視点に立って真っ直ぐに寄り添う彼女は、時に身勝手な保護者とも正面から対峙し、命の重さを突きつける。手術後、誰もいない場所で患者のために人知れず号泣する櫻子の熱き魂が、周囲の大人たちの心をも動かしていく。実在の疾患をテーマに、小さな命を救うための闘いを圧倒的な熱量で描き出す、心揺さぶる最高峰のメディカル・ヒューマンドラマ!
良い所
- 金髪にピアスのヤンキーみたいな見た目なのに、誰よりも子供思いで、術後に人知れず号泣する櫻子先生のギャップが最高です!子供に嘘をつかない誠実な診療姿勢に、読んでいて何度も胸が熱くなって泣けました。
- カントン包茎や胆道閉鎖症など、小児科特有の病気がリアルかつ分かりやすく描かれていて勉強になります。親の目線で読むとハッとさせられることも多く、子供を持つすべての人に読んでほしい素晴らしい作品です。
- モンスターペアレンツに対しても決して怯まず、子供の命を最優先に考えて真っ向からぶつかる展開がスカッとします!櫻子先生の放つ言葉には魂がこもっていて、大人としての責任を強く再認識させられました。
- 手術シーンの緊迫感が凄まじく、ページをめくる手が止まりませんでした。破天荒な櫻子先生に振り回されながらも、必死についていく若手医師たちの成長も丁寧に描かれていて、群像劇としても非常に面白いです。
- 「子供に痛いものは痛いとはっきり伝える」という櫻子先生のポリシーに感動しました。綺麗事だけじゃない、命の現場のシビアさと温かさが両方伝わってくる名作。読むたびに前向きなパワーをもらっています。
悪い所
- 櫻子先生の気性が激しすぎて、初対面の一般人を背負い投げするような描写には医師としてのリアリティを感じられませんでした。漫画的な演出だとは分かっていますが、流石にやりすぎで少し引いてしまいます。
- 厄介な親たちが彼女に一喝されただけで、あまりにもすぐ心を入れ替えて良い親になる展開が多すぎます。現実の人間関係はもっと複雑だと思うので、少しご都合主義な感じがして白けてしまう瞬間がありました。
- 医療従事者の端くれとして読むと、手術中にキャップから髪が派手にはみ出していたりと、細かな演出の粗が気になりました。熱いストーリーなだけに、専門的なリアリティももっと大事にしてほしかったです。
- 主人公のテンポが常に高めで、セリフが少し説教臭く感じてしまう場面がありました。もう少し落ち着いた雰囲気の医療ドラマを期待していた私には、暑苦しすぎて内容に集中できない時が正直ありました。
- 小児外科というシリアスな題材の割に、キャラクターの行動がコメディ寄りすぎて温度差を感じました。もっと命の重みを静かに描くような硬派な物語が見たかったので、自分の求めている作風とは少し違いました。
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