レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:

1日外出録ハンチョウ の感想と評価(良いところ、悪いところ)

1日外出録ハンチョウ

1日外出録ハンチョウ

著者: 上原求福本伸行新井和也萩原天晴

連載: ヤングマガジン

ジャンル: スピンオフ日常青年マンガコメディグルメ

評価: 8.5/10

あらすじ

地の獄、底の底。帝愛グループの地下労働施設で、E班の班長を務める大槻。彼は劣悪な環境で搾取される労働者たちからペリカ(地下通貨)を巻き上げる悪党だが、その豊富な資金を使って「1日外出券」を購入し、地上で贅の限りを尽くす匠でもあった。立ち食いそばでビールを煽り、格安ビジネスホテルを満喫し、公園で昼間から酒を飲む。そんな等身大で庶民的な休日の楽しみ方を、圧倒的な熱量で描き出す。大ヒット作『賭博黙示録カイジ』のスピンオフでありながら、殺伐とした本編の雰囲気は一切なし。黒服たちや仲間のおじさんたちと繰り広げる、シュールで笑える至高の飯テロ・日常コメディが開幕!

良い所

  • カイジ本編とは一転、地下労働の大槻班長が地上で全力で羽を伸ばす姿が最高に面白いです!立ち食いそばや居酒屋など、庶民的なグルメを心から楽しむ姿に癒やされますし、読んでいると猛烈にお腹が空いてきます。
  • 単なる飯テロ漫画ではなく、限られた1日をどう充実させるかという大人の休日の楽しみ方が詰まっています。監視役の黒服たちとの絶妙な掛け合いや、くだらないことを全力で楽しむシュールな笑いがたまりません。
  • 地下で搾取する側の悪党だった班長が、地上ではただの気の良いグルメおじさんになっているギャップにやられました。サラリーマンの日常あるあるネタも共感できて、疲れた時に読むとクスッと笑えて元気が出ます。
  • 食事だけでなく、ビジネスホテルでのんびりしたり、公園で飲んだりと、等身大の贅沢を満喫する姿が魅力的です。カイジを知らなくても十分に楽しめるコメディとして、非常に完成度が高い傑作だと思います。
  • おじさんたちが真剣にふざけ合ったり、美味しいものを食べて感動したりする姿がなんだか愛おしく思えてきます。本編のパロディも随所に散りばめられており、カイジファンなら間違いなく爆笑できる一作です。

悪い所

  • カイジのスピンオフとして期待しましたが、本編のようなヒリヒリする心理戦が全くないのが残念です。ただのおじさんがご飯を食べているだけの日常系グルメ漫画なので、私の求めているジャンルとは違いました。
  • 最初のうちは班長の小ずるいグルメっぷりが面白かったのですが、巻数が進むにつれてマンネリ化してきているように感じます。ずっと似たようなパターンの話が続くので、一気に読むと途中で飽きてしまいました。
  • 班長は本編では地下の労働者を食い物にしているクズなのに、この漫画ではやたらと良い人っぽく描かれていることに違和感を覚えます。本編の極悪非道な班長を知っていると、どうも素直に感情移入できません。
  • ご飯の描写は美味しそうですが、時々入る内輪ネタやインターネットのミームっぽいギャグが寒く感じることがあります。勢いだけで押し切ろうとする展開も多く、好みがはっきりと分かれる笑いのセンスだと思います。
  • 登場人物がおじさんばかりで華がなく、ひたすらむさ苦しい休日の過ごし方を見せられるので、読んでいて少し疲れる時があります。たまには全く違った切り口のエピソードや、新しい展開も読んでみたいと感じます。

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