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レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:

1日外出録ハンチョウ の感想と評価(良いところ、悪いところ)

1日外出録ハンチョウ

1日外出録ハンチョウ

著者: 上原求福本伸行新井和也萩原天晴

連載: ヤングマガジン

ジャンル: スピンオフ日常青年マンガコメディグルメ

評価: 9.2/10

あらすじ

『カイジ』の地下労働施設でE班を束ねる班長・大槻。彼は「1日外出券」を使い、地上で最高の贅沢をプロデュースする!限られた時間と予算で、人生をいかに最高のものにするか。食、観光、そして中年男性の熱き友情。現代の働く大人たちに「本当の幸福」を問い直す、究極の癒やし系日常コメディ!

良い所

  • 大槻班長の「何気ない一日を最高のものにするための、圧倒的なプロデュース能力と楽しみ方の流儀」には、人生の深みを感じて脱帽しました。私の味気ない休日も、工夫次第で輝くんだと勇気がもらえます!
  • 紹介されるグルメがとにかく美味しそうで、「安い居酒屋」や「立ち食いそば」といった日常の至福の描き方が最高です!夜中に読むと、空腹に耐えるのが修行のように辛くなるほどの中毒性があります(笑)。
  • 地下労働という過酷な設定のはずなのに、地上で過ごす大槻と仲間たちのゆるくて温かい空気感に、仕事で疲れた心が信じられないほど解きほぐされました。おじさんたちの友情がこれほど愛おしくなるとは!
  • 萩原天晴先生の「中年男性の琴線」を的確に突いてくるユーモアのセンスが秀逸で、共感と笑いの波が絶え間なく押し寄せてきます。日常の些細なこだわりをここまで面白く描けるのは、もはや天才だと思います。
  • カイジ本編での悪役というイメージを巧みに逆手に取り、人情味あふれる「人生の達人」として描いている点に唸らされました。原作を未読でも、一本のグルメ漫画として最高に楽しめる、奇跡のスピンオフです!

悪い所

  • 福本伸行先生本人ではない別作者による作画と構成なので、原作『カイジ』の持つ独特の殺伐とした雰囲気やシリアスさを期待していた私は、そのあまりのゆるさに最初は強い違和感を覚えてしまいました。
  • 物語に劇的なドラマがあるわけではなく、基本的には「おじさんが飯を食って遊ぶ」という展開の繰り返しなので、刺激的なストーリーを求めている私には、少し物足りなさを感じて飽きてしまうことがありました。
  • 地下労働施設の設定や本編の背景を逆手に取ったネタが多いため、原作を全く知らない状態で読み始めた私には、一部のシュールな笑いの核となる部分が伝わりきらない場面があり、そこが少し残念でした。
  • 連載が非常に長期にわたっているせいか、最近のエピソードでは少しマンネリを感じてしまう回がありました。大槻班長が「良い人」になりすぎていることにも、初期のような緊張感がなくて少し寂しいです。
  • 大槻班長の「あまりに充実しすぎているリア充なおじさんライフ」を毎週見せつけられると、自分の不甲斐ない生活と比較してしまい、少しだけ切ない気持ちになりました。彼のような余裕が私にも欲しいです。

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