レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
銀のニーナ の感想と評価(良いところ、悪いところ)

銀のニーナ
マークダウンで表示著者: イトカツ
連載: 漫画アクション
評価: 8.2/10
あらすじ
都会で失業し、夢破れて群馬県北軽井沢の実家に舞い戻った27歳の青年・修太郎。彼がそこで出会ったのは、銀髪に青い瞳を持つフィンランドからのハーフ美少女、10歳のニーナだった。ひょんなことから修太郎はニーナの面倒を看ることになり、豊かな大自然に囲まれた山あいの田舎町での風変わりで温かな共同生活が幕を開ける。地元の美味しい山菜、楽しい四季の行事、イースターやニーナの天真爛漫な笑顔。ニーナを通じて修太郎もまた、失いかけていた自分の未来への一歩を少しずつ踏み出していく。読むだけで心に温かい風が吹き抜け、日々の疲れを優しく解きほぐしてくれる珠玉のファミリー&スローライフコメディ!
良い所
- 群馬県北軽井沢の実在する大自然や、穏やかで風情ある田舎暮らしの描写が本当に魅力的だ。ニーナと一緒に美味しい地元の料理を食べたり四季折々の行事に参加したりする姿に、私自身とても癒やされた。
- ハーフの美少女ニーナの天真爛漫で純粋無垢な可愛さがとにかく最高だ。日本の文化や田舎の行事、美味しいおやつに毎回新鮮に目を輝かせてはしゃぐ彼女の姿を見るだけで、日々の疲れが綺麗に吹き飛ぶ。
- 都会で失業した修太郎がニーナと関わる中で少しずつ前を向いて再起していくストーリーが素晴らしい。単なる一話完結の繰り返しでなく、二人が緩やかに成長していく過程が丁寧に描かれていて大好きだ。
- 主人公を温かく迎えるおじいちゃんや幼馴染の巴など、優しさ溢れる周囲の人間関係がとても心地よい。ギスギスしたトラブルが一切なく、誰もがニーナと修太郎を親身にサポートする暖かい世界観に浸れる。
- 四季折々の移り変わりと共に、修太郎が田舎で就職するなどの現実的な進展もしっかり描かれるのが好印象だった。スローライフの甘さだけでなく、生活することの現実味も両立させた傑作だと思う。
悪い所
- 毎日同じようなペースでゆっくりと生活が描かれるので、ドラマとしての起伏や刺激がかなり少なく感じた。ハラハラする冒険や大事件などの劇的な展開を期待する人にとっては、平坦すぎて少々退屈だ。
- 初期の頃の数巻において、少女ニーナのポーズやカットに一部あざとさや性的とも取れる描写が混ざるのが気になった。健全で心温まるファミリーの日常ストーリーを望んでいた私には少し不快に映った。
- 傑作の「よつばと!」に近い世界観なのだが、一大名作と比べると独自の演出やオリジナリティが少し弱く、どうしても既視感が拭えなかった。もっとこの作品ならではの爆発的な面白さや魅力が欲しい。
- 都会での挫折を引きずっている初期の修太郎の、煮え切らないウジウジした態度を見ていて少々もやもやさせられた。ニーナのおかげで変わっていくとはいえ、前半は彼にイライラしてしまう場面があった。
- 長期連載の日常系としては中盤あたりで少し展開にマンネリ感を覚えるようになった。ニーナたちの生活のディテールは良いのだが、同じパターンの日常の繰り返しが目立ってくる部分が惜しい。
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