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最終更新日:

税金で買った本 の感想と評価(良いところ、悪いところ)

税金で買った本

税金で買った本

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著者: 系山冏ずいの

連載: 週刊ヤングマガジン/ヤンマガWeb

ジャンル: ドラマヒューマンドラマ職業・仕事コメディ

評価: 8.8/10

あらすじ

小学生のとき借りた本を返さないまま十年。ヤンキー高校生の石平紀一は、ひさしぶりに寄った図書館でそれを指摘され、弁償するはめになる。ふてくされていた彼も、司書たちと関わるうちに知っていく。ここは誰でも公平に知識へ手を伸ばせる場所なのだ。やがて始めたアルバイトでは、破れた本を直し、棚に並べ、利用者が探す一冊を突き止め、子どもに読み聞かせをしながら、果てしない蔵書点検にも汗を流す。本を破く利用者に頭を抱え、職員のあいだにある待遇の差や、電子化の波にもぶつかる。きれいごとだけでは回らない現場を、石平は持ち前の勘の良さと行動力で渡っていく。通いなれたはずの場所が、まるで違って見えてくる。泥くさくてあたたかい図書館お仕事漫画!

読む前に確認したい相性

向いている人

  • いつも本を借りるだけでは見えない図書館の裏側や司書の仕事ぶりを、じっくりのぞいてみたい人
  • 理想やきれいごとだけでなく、現場の泥くさい部分や利用者トラブルまで描くお仕事ものを読みたい人
  • 見た目で損をしている主人公が、知ることの面白さに目覚めていく成長の物語を追いかけたい人

向いていない人

  • マナーの悪い利用者の生々しい描写が続くと、気楽に楽しめず気持ちがざらついてしまう人
  • 制度や仕組みの説明セリフが多めでゆっくり進む作品より、テンポのいい展開をどんどん楽しみたい人
  • 人物の絵の上手さを何より大事にしていて、クセのある絵柄や独特なポーズだと話に入り込みにくい人

良い感想・レビュー

  • 十年前の借りっぱなしを弁償させられて怒っていた主人公が、誰でも公平に知識へ手を伸ばせる場所の自由さに気づいていく流れに、読んでいて胸がすっとしました。
  • 破れた本の直し方、配架、探している一冊を突き止める調べもの。利用者として通っているだけでは見えない裏側がコミカルに描かれていて、知的好奇心をくすぐられっぱなしです。
  • 公共施設もののお仕事漫画は理想の詰まったいい話になりがちですが、この作品は現場の泥くさい業務やひどい利用者の問題まで包み隠さず描いてくれます。そこが好きで、ずっと追いかけています。
  • 司書として働いていたころに読んで、絵のかわいさと面白さで即買いしました。元職員から見ても職場あるあるのリアルさと人間ドラマのつり合いがよくて、まわりに貸しまくったほどです。
  • 普段は漫画を読まない私でも、図書館の存在意義から具体的な業務まですらすら読み通せました。知られざる運営の苦労が描かれていて、思った以上に勉強になります。

悪い感想・レビュー

  • ページを破いて栞にするような人が、そもそも図書館を使うだろうかと引っかかりました。よくない行いばかりが目について、肝心の話が頭に入ってきません。
  • 内容に惹かれて買ったものの、人物の絵が上手い系ではないぶん読みにくく、話があまり入ってきませんでした。画力のある作品を続けて読んでいた反動もあるのかもしれません。
  • 少し常識の外にいたはずの主人公が、だんだん枠の内側におさまってきた気がします。初期のとがった感じが薄れてまじめなバイトくんになると、物足りなさが残ります。
  • 制度や時代の背景を説明するセリフが多くて、文字の量もそれなり。漫画というより解説記事を読んでいる気分になることがあり、テンポを大事にしたい日には重たいです。
  • マナーの悪い利用者の態度やいたずらがリアルすぎて胸が痛くなるときがあります。性格の見立ての話もややクドくて、気楽に楽しみたい人にはしんどいかもしれません。

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