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フールナイト の感想と評価(良いところ、悪いところ)
フールナイト
著者: 安田佳澄
連載: ビッグコミックスペリオール
評価: 8.4/10
あらすじ
厚い雲に覆われ太陽光が届かなくなった未来の地球。酸素不足と貧困に苦しむ人類は、人を植物に変える「転花技術」によって生き延びようとしていた。主人公・神谷十四郎は、自らの運命を選び取るためにこの制度に関わり、過酷な世界で生きる意味を模索していく。人間の尊厳と未来を問うディストピアSF。
良い所
- 世界観が緻密で、近未来のディストピアをリアルに感じられた。
- 人を植物に変えるという発想が斬新で強烈に印象に残った。
- 絵柄が独特で、重苦しい雰囲気を見事に表現していた。
- 社会問題を寓話的に描いていて、現実とのリンクを考えさせられた。
- ストーリーが進むごとに深みが増し、キャラクターの葛藤に引き込まれた。
悪い所
- 設定の説明が多く、序盤はテンポが遅く感じた。
- 暗い展開が続き、気分的に読むのが重たくなった。
- グロテスクな描写があり、人によっては抵抗を感じると思った。
- キャラクターの背景が十分に描かれず、感情移入しにくい部分があった。
- 陰鬱な雰囲気が強すぎて、読み返す気になれなかった。



