レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
創世のタイガ の感想と評価(良いところ、悪いところ)
創世のタイガ
著者: 森恒二
連載: イブニング
評価: 8.8/10
あらすじ
大学の文化人類学ゼミの仲間たちと共に、旅行先のオーストラリアで突如旧石器時代へとタイムスリップしてしまった青年・タイガ。そこは、マンモスや巨大オオカミなどの凶暴な古代生物が跋扈し、さらには「ホモ・サピエンス」と「ネアンデルタール人」という異なる人類種が生き残りを懸けて殺し合う残酷な原始の世界だった。現代では無気力だったタイガは、仲間を護るために秘められた格闘センスを覚醒させ、次第に部族を率いる「王」へと成長していく。森恒二が徹底した取材で描き出す、石器作り、火おこし、マンモス狩猟などの極限のリアルサバイバルと、人類史最大の種の激突を壮大なスケールで描く、本格サバイバル戦記アドベンチャー!
読む前に確認したい相性
向いている人
- 石器や火おこしなど、原始時代のサバイバル技術をリアルに描く漫画でワクワクできる人
- ホモ・サピエンスとネアンデルタール人が生き残りをかけてぶつかる集団戦の迫力に燃えられる人
- 今の時代になじめないでいた若者が原始の世界に飛ばされ、強くなっていく姿を熱く見届けたい人
向いていない人
- マンモスや別の人類との戦いで血や死のシーンが多く続く、暴力描写の強い作品が苦手な人
- 仲間がさらわれたら助けに行くという同じような展開が続くとマンネリに感じてしまう人
- 主人公がすんなり強くなる展開よりも、もっとリアルな苦しみや葛藤をじっくり見たい人
良い感想・レビュー
- 旧石器時代でのサバイバル、石器作りや巨大生物の狩猟方法など、森先生ならではの圧倒的リアリティに大満足だ。原始の世界で必死に生き抜こうとするタイガたちの姿から、生きる熱量がビシビシ伝わる。
- ホモ・サピエンスとネアンデルタール人が、種の生き残りを懸けて激突する壮大でアツい集団戦記ドラマに大興奮した。単なるキャンプに留まらず、人類史最初の本格的な「戦争」へと発展する熱さがたまらない。
- 現代では無気力だった主人公タイガが、過酷な環境で仲間を護るために覚醒して「王」へ成長する姿が最高に格好いい。圧倒的な格闘センスで強敵をねじ伏せる、王道のバトルアクションとしてぐいぐい引き込まれた。
- ネアンデルタール人の身体特徴や当時の環境など、程よく勉強になる人類学の蘊蓄が自然に散りばめられていて面白い。サバイバルの知恵だけでなく、知的好奇心まで刺激してくれる大人の教養マンガはなかなか読めない。
- とにかく毎回の緊迫感が凄まじく、次の展開が気になって止まらない圧倒的な引力がある。原始の過酷さと、そこで育まれる仲間や部族同士の絆の温かさに、私自身深く感動した。
悪い感想・レビュー
- リアルなサバイバルや葛藤の構図、主人公の戦闘スタイルなどが、過去の代表作「自殺島」にそっくりで既視感が拭えなかった。森先生の作品が大好きだからこそ、どうしても焼き直しのようで新鮮味が薄く感じる。
- ヤングジャンプ的な線の多い劇画調のタッチは良いが、キャラクターの顔やデッサンの癖の強さが馴染めなかった。登場人物の顔立ちの描き分けが似通っているため、たまに誰が誰だか顔の判別がつきにくい。
- 女子メンバーがネアンデルタール人などの敵に連れ去られ、それを救出に行くというお約束お姫様救出劇の繰り返しにマンネリを感じた。ご都合主義なトラブルが多く、同じパターンの使い回しに見えて少し疲れる。
- イブニング休刊による移籍の際、電子書籍やアプリ上で「第一部完」を「完結」と表記された混乱が不親切で腹立たしかった。白泉社版との買い間違いをしやすく、未だに表示が整理されていない点にモヤモヤする。
- 現代の大学生たちが、旧石器時代の過酷な環境に飛ばされてからあまりにも早く強くなりすぎているように見えて、リアリティに欠ける。フィクションとはいえ、もう少し精神的な葛藤をじっくり見たかった。
良い感想・レビュー
悪い感想・レビュー
旧石器時代でのサバイバル、石器作りや巨大生物の狩猟方法など、森先生ならではの圧倒的リアリティに大満足だ。原始の世界で必死に生き抜こうとするタイガたちの姿から、生きる熱量がビシビシ伝わる。
リアルなサバイバルや葛藤の構図、主人公の戦闘スタイルなどが、過去の代表作「自殺島」にそっくりで既視感が拭えなかった。森先生の作品が大好きだからこそ、どうしても焼き直しのようで新鮮味が薄く感じる。
ホモ・サピエンスとネアンデルタール人が、種の生き残りを懸けて激突する壮大でアツい集団戦記ドラマに大興奮した。単なるキャンプに留まらず、人類史最初の本格的な「戦争」へと発展する熱さがたまらない。
ヤングジャンプ的な線の多い劇画調のタッチは良いが、キャラクターの顔やデッサンの癖の強さが馴染めなかった。登場人物の顔立ちの描き分けが似通っているため、たまに誰が誰だか顔の判別がつきにくい。
現代では無気力だった主人公タイガが、過酷な環境で仲間を護るために覚醒して「王」へ成長する姿が最高に格好いい。圧倒的な格闘センスで強敵をねじ伏せる、王道のバトルアクションとしてぐいぐい引き込まれた。
女子メンバーがネアンデルタール人などの敵に連れ去られ、それを救出に行くというお約束お姫様救出劇の繰り返しにマンネリを感じた。ご都合主義なトラブルが多く、同じパターンの使い回しに見えて少し疲れる。
ネアンデルタール人の身体特徴や当時の環境など、程よく勉強になる人類学の蘊蓄が自然に散りばめられていて面白い。サバイバルの知恵だけでなく、知的好奇心まで刺激してくれる大人の教養マンガはなかなか読めない。
イブニング休刊による移籍の際、電子書籍やアプリ上で「第一部完」を「完結」と表記された混乱が不親切で腹立たしかった。白泉社版との買い間違いをしやすく、未だに表示が整理されていない点にモヤモヤする。
とにかく毎回の緊迫感が凄まじく、次の展開が気になって止まらない圧倒的な引力がある。原始の過酷さと、そこで育まれる仲間や部族同士の絆の温かさに、私自身深く感動した。
現代の大学生たちが、旧石器時代の過酷な環境に飛ばされてからあまりにも早く強くなりすぎているように見えて、リアリティに欠ける。フィクションとはいえ、もう少し精神的な葛藤をじっくり見たかった。


