レビュー著者: 漫画よしあし
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怪獣自衛隊 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
良い所
- 『シン・ゴジラ』を彷彿とさせるような、「法的な縛りや政治的駆け引きを乗り越えて未知の脅威に挑む」というリアリティに圧倒されました!大人の知的好奇心をここまで刺激してくれる作品は、他にありません。
- ヒーローがいない世界で、「人間の組織力と現代兵器のみで怪獣を駆逐する」という泥臭い戦いに、私の中でかつてないほどの熱いカタルシスが沸き起こりました。これこそが、真のリアルだと感動しました。
- 井上淳哉先生の描く怪獣の「生理的な不気味さ」と、軍事装備の緻密な描写に唸らされました。もし現実の世界にこんな生物が現れたら……という恐怖と実感が、私の網膜にダイレクトに突き刺さってきます!
- 災害時のパニック心理や、現場で働く人々の葛藤が丁寧に描写されていて、単なるモンスターパニックに留まらない重厚な人間ドラマに惹き込まれました。私自身、物語の当事者になったような没入感があります。
- 物語が進むにつれて明らかになる怪獣の生態や、背後に潜む国際的な陰謀。ミステリー要素も含んだ先の読めない展開には、一ページ捲るたびに嫌な汗が出るほどの緊迫感を味わい、夢中で読み進めました!
悪い所
- 政治的な議論や法解釈の説明パートがかなり詳細なので、派手な怪獣バトルだけを楽しみにしていた私には、内容が難しすぎて少し退屈に感じられてしまう場面があったのが、正直なところ残念でした。
- 物語の構造上、既存の怪獣映画へのオマージュ(既視感)を強く感じてしまう箇所がありました。もっと全く新しい斬新な設定を求めていた私には、少し既定路線をなぞっているように映ってしまったのが本音です。
- 登場キャラクターたちが非常にシリアスでドライなので、少年漫画のような熱血漢の活躍を期待していた私には、物語の冷徹な空気感に最後まで馴染めず、感情移入しにくいと感じてしまった時期がありました。
- 怪獣による被害の描写がかなり凄惨でグロテスクなので、残酷なシーンに耐性がない私には、生理的な嫌悪感が勝ってしまい、ページを捲るのが本当にしんどいと感じる瞬間が何度もありました。
- 既刊が22巻を超えましたが、物語の進展が非常に緩やかであることに少し焦りを感じています。完結まで見届けるには、私のように相当な忍耐が必要な、非常に息の長い長期戦の覚悟を強いる作品です。




