レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:

レッドブルー の感想と評価(良いところ、悪いところ)

レッドブルー

レッドブルー

著者: 波切敦

連載: 週刊少年サンデー

ジャンル: 格闘技青春総合格闘技

評価: 8.4/10

あらすじ

根暗で病弱、さらにひねくれた性格の高校生・鈴木青葉。ある日、学校の有名人で格闘技の天才・赤沢拳心から掛けられた言葉に激しい屈辱を覚え、彼に一矢報いるために総合格闘技(MMA)の世界へ足を踏み入れる。従来のスポーツ漫画の主人公像とは正反対な「陰の執念」を武器に、過酷な格闘技の世界で這い上がっていく新時代のスポーツドラマ。

良い所

  • 主人公が従来の熱血漢ではなく、歪んだ僻みをエネルギーに変えるダークな陰キャなのが斬新。ひねくれた視点から格闘技の核心を突く展開が面白い。
  • 総合格闘技の技術描写が非常に丁寧。単なる根性論ではなく、技術や戦略で強者に立ち向かうロジカルな展開もあり、格闘技好きも納得のクオリティです。
  • 青葉の成長が「いい奴になる」ことではなく、毒気を保ったまま強くなっていくのが一貫していて良い。ライバルたちも個性的で、熱いドラマがあります。
  • スポーツ漫画でありながら、人間のドロッとした本音や嫌な部分を隠さずに描いている。それでも格闘技に向き合う姿は美しく、不思議と応援したくなる。
  • 波切先生の描く肉体の躍動感と表情の凄みが素晴らしい。MMAのリアリティと、少年漫画的なキャラクターの強さが絶妙なバランスで共存しています。

悪い所

  • 主人公の性格がかなり屈折しており、最初のモチベーションが恩人への逆恨みに近い。王道の爽やかな展開を求める読者には少し受け入れがたいかも。
  • 格闘技、特に寝技やグラウンド攻防の描写が緻密な分、初心者には状況が分かりにくい場面がある。もう少し図解的なフォローが欲しいと感じました。
  • 作品全体のテンションが常に高く、ドロドロとした感情が渦巻いているので、読んでいて少し疲れてしまうことも。もう少し一息つけるシーンがあれば。
  • 実写ドラマ版を見てから入ると、ペースの速さやキャラクターの毒気の強さに少し戸惑うかもしれません。原作はよりじっくりと狂気を描いています。
  • ある種のサイコパス的な思考を持つ主人公なので、どうしても感情移入できないという層は一定数いそう。好みがはっきりと分かれるピーキーな作品です。

同じジャンルの漫画