レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
デキる猫は今日も憂鬱 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
デキる猫は今日も憂鬱
著者: 山田ヒツジ
連載: 月刊少年シリウス/水曜日のシリウス
ジャンル: ファンタジー/日常/青年マンガ/ギャグ・コメディ
評価: 8.7/10
あらすじ
仕事以外の生活能力が壊滅的な28歳のOL・福澤幸来(サク)。そんな彼女が仔猫の頃に凍死寸前のところを拾い上げた黒猫・諭吉は、いつの間にか彼女よりも大きく成長し、さらには家事全般を完璧にこなす「デキる猫」になっていた!エプロンを締め、スーパーの特売をチェックし、栄養満点の料理をサクのために用意する諭吉。仕事に疲れてボロボロで帰宅するサクを、巨大な愛と美味しいご飯で包み込んでくれる。嫌な人間が一切登場しないストレスフリーな世界観と、人間以上に人間らしい諭吉のギャップがたまらなく愛おしい。全現代人が憧れる、最高に幸せな一人と一匹の凸凹スローライフ日常コメディ!
良い所
- 家事万能で巨大な黒猫・諭吉のビジュアルがとにかく可愛くて、読むたびに深く癒やされています。仕事で疲れて帰ってきた後に、こんなデキる猫に迎えられたいと心から願ってしまう、夢のような日常ファンタジーです!
- 生活能力が壊滅的なサクちゃんと、文句を言いながらも献身的に世話を焼く諭吉のコンビが最高です。お互いを必要としている温かい絆に、読み終わる頃にはいつも心がポカポカしています。二人と一匹の暮らしが愛おしい。
- 諭吉が作る料理がどれも本格的で美味しそうで、深夜に読むと完全な飯テロになります。スーパーの特売をチェックしたり裁縫をしたりと、猫離れした有能っぷりに爆笑しつつも、作者の丁寧な作画にすっかり魅了されました。
- 嫌な人間が一人も出てこないストレスフリーな世界観が大好きです。サクの同僚や近所の人たちとの交流も優しく描かれていて、日常の何気ない幸せに気づかせてくれる作品。私にとって、明日も頑張るための大切な栄養源です。
- 4コマとショート形式でテンポが良く、サクサク読めるのが嬉しいです。諭吉が時折見せる猫らしい仕草と、人間以上の包容力のギャップがたまりません。猫好きはもちろん、全ての働く大人に贈りたい最高のご褒美漫画です。
悪い所
- サクのズボラっぷりがいくら何でも極端すぎて、大人として流石にだらしなすぎると感じてしまい、たまに見ていて少しイライラしてしまいます。もう少し彼女自身も家事に関心を持つ姿勢があれば、より素直に共感できました。
- 巻数が進むにつれてサブキャラクターのエピソードが増えてきて、少し話が散漫になった印象を受けました。初期のような、サクと諭吉の二人きりのひっそりとした空気感を、もっとじっくりと楽しみたかったのが本音です。
- 「なぜ猫が巨大化したのか」という物語の核心的な謎がいつまでも明かされないまま日常が進むので、少し物足りなさを感じてしまいます。ストーリーの大きな進展を求めている私には、展開が少しマンネリに思えました。
- 4コマ形式なので仕方ないのですが、単行本で一気にまとめ読みをすると、どうしても展開がパターン化されているように感じて単調に思えてしまいました。もう少し物語に大きな起伏や、ハラハラするような事件も欲しかったです。
- 生活能力ゼロの女性を猫が完璧に支えるという設定が、少し都合の良いファンタジーすぎて、現実の苦労と比べて冷めた目で見てしまう時がありました。あまりにサクが甘えすぎているように見えてしまい、私には合いませんでした。





