レビュー著者: 漫画よしあし
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ふつつかな悪女ではございますが ~雛宮蝶鼠とりかえ伝~ の感想と評価(良いところ、悪いところ)
ふつつかな悪女ではございますが ~雛宮蝶鼠とりかえ伝~
連載: コミックZERO-SUM
ジャンル: 女性マンガ/コメディ/中華ファンタジー/悪役令嬢
評価: 8.7/10
あらすじ
『殿下の胡蝶』と称賛される心優しき黄家の雛女・玲琳は、次期皇后を巡る争いの中、悪女として名高い朱家の雛女・慧月によって術をかけられ、互いの身体を入れ替えられてしまう。しかも、玲琳(中身は慧月)を襲った大罪人として、処刑目前の絶体絶命のピンチに!しかし、生まれつき病弱で常に死と隣り合わせの激痛に耐えてきた玲琳の精神(メンタル)は鋼だった。「息をしても血を吐かない!なんて健康な身体なの!」と、処刑の恐怖よりも健康な身体を手に入れた歓喜が勝ってしまう。持ち前の超ポジティブ思考とタフさで、悪女の身体のまま後宮の陰謀を爽快にぶち壊していく、痛快入れ替わり中華ファンタジーが開幕!
良い所
- 病弱ゆえに「鋼のメンタル」を手に入れた主人公・玲琳が、悪女と体を入れ替えられて処刑寸前になっても、「健康な体だ!」と喜んでタフに生き抜くポジティブさが最高に痛快で爆笑しました。
- 尾羊英先生の作画が本当に美麗で、入れ替わる前と後での玲琳と慧月の表情や仕草の描き分けが見事すぎます!原作小説の魅力を120%引き出している、理想的なコミカライズだと思います。
- 単なる『ざまぁ』系の悪役令嬢ものではなく、体を奪ったはずの慧月が玲琳の病弱な体の激痛に苦しんだり、徐々に二人の間に不思議な絆や連携が芽生えていく人間ドラマがめちゃくちゃ面白いです。
- コメディのテンポが良くて声を出して笑える一方で、後宮のドロドロとした陰謀劇もしっかり描かれていて読み応え抜群です。玲琳の規格外の行動に周囲がドン引きするお約束の展開が大好きです。
- 玲琳の優しさと圧倒的なタフさに触れて、周りのキャラクターたちがどんどん彼女の虜になっていく過程に胸が熱くなります。殿下との関係性も気になる、続きが待ち遠しい大傑作中華ファンタジーです。
悪い所
- 序盤のドタバタコメディから一転、巻数が進むと後宮ならではのドロドロとした権力闘争や、貴族たちの胸糞悪い過去などシリアスで重たい展開が増えるため、ずっと明るい話を読みたかった私は少し疲れました。
- 呪いの謎や皇帝の真意、各名家の思惑など設定がやや複雑になってくるため、単行本を一気に読まないと状況や人間関係を把握しきれなくなることがありました。もう少し相関図などの解説が欲しいです。
- 小説版と比較して、漫画では心理描写や状況説明がどうしても端折られがちなため、原作を読んでいないとキャラクターの行動に唐突感や不自然さを感じてしまう場面がいくつかありました。
- 玲琳のポジティブさが売りですが、どんなピンチも彼女の『鋼のメンタル』で強引に解決してしまうため、物語の緊張感やハラハラする要素が薄く感じてしまう瞬間があります。少しご都合主義な気もします。
- 慧月が玲琳の体を乗っ取った理由や生い立ちが可哀想とはいえ、序盤の彼女の身勝手な行動にはどうしてもイライラしてしまい、なかなか好きになれませんでした。もう少し早く彼女の救済が欲しかったです。
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