レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
ティアムーン帝国物語~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~@COMIC の感想と評価(良いところ、悪いところ)
ティアムーン帝国物語~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~@COMIC
マークダウンで表示連載: コロナEX
ジャンル: 悪役令嬢・皇女/日常/異世界ファンタジー/コメディ
評価: 9.1/10
あらすじ
崩壊したティアムーン帝国で、民衆の憎悪を浴びて断頭台(ギロチン)で処刑されたわがまま皇女ミーア。だが目覚めると、彼女は12歳の子供の姿へとタイムリープしていた!手元にあるのは、自分の血で汚れた日記帳。再び訪れる処刑を回避するため、ポンコツ姫ミーアは冷徹な文官ルドヴィグや忠実なメイドのアンヌを巻き込み、全力の保身(歴史改変)に乗り出す。ミーアの保身と美味しいお菓子が食べたいという超利己的な行動が、周囲の深すぎる忖度によって『慈愛の聖女』へと美化されていく極上のすれ違い勘違いコメディ。自分の命と未来を救うため、全力で運命のギロチンを叩き潰す歴史改変ファンタジーの決定版!
良い所
- 私はミーアの保身と甘いお菓子のための超自己中心的な行動が、周囲の臣下たちの忖度で「慈愛の聖女」に美化される爆笑の勘違い劇が大好き。お互いのすれ違う会話のテンポがとにかく秀逸で本当に面白い。
- 杜乃ミズ先生のコミカライズの作画が神懸かってる!ミーアの優雅なドヤ顔から、ピンチに怯えるチビキャラギャグ顔までの表情変化がとにかく生き生きと愛らしくて、ミーアのヘタレな魅力を何倍も引き立てている。
- ミーアは怠け者だけど、前世で自分を最後まで見捨てなかったアンヌやディオンを本気で大切にする身内への優しさを持っていて凄く好感が持てる。彼女を慕って周囲に本物の名臣が集まっていく姿に本気で感動。
- ただの恋愛ものじゃなく、前世の血染めの日記帳の記録を頼りに、大飢饉や革命という帝国の滅亡ルートを次々と叩き潰していく歴史改変が最高にスリリング。運命のギロチンを自分の手で回避するカタルシスは異常。
- 11巻の新章から登場する孫娘ベルとの出会いと、新たな破滅のタイムラインを回避するための第二部の開幕にワクワクした!これまでの忖度コメディの面白さを保ちつつ、物語のスケールがさらに広がって楽しみ。
悪い所
- ミーアの保身的な行動が過大評価されて奇跡的に解決するという、お約束の黄金パターンが延々と続いていくので、一気読みすると中だるみを感じる。もう少し王道のハラハラするようなどんでん返しが欲しいな。
- 国家の破滅や革命を扱っている割に、ミーアの運と勘違い(忖度)で全てが簡単に解決してしまう世界観のぬるさが僕には少し物足りなかった。もっと重厚でシビアな国政や本格的な政治サスペンスを期待すると退屈。
- 新章の第2部(11巻)から、未来の孫娘が現れてパラレルワールドのタイムラインが絡む複雑な設定になり、少し頭が混乱した。初期の「ただ気楽にミーアのポンコツ忖度劇を笑って楽しむ」軽快さが薄れた気がする。
- 原作の小説がベースなのは良いけど、ミーアの心の声(保身の言い訳)や状況説明のナレーションのテキスト量が多めで、少し読むのに疲れる。もう少しすっきりテンポよく、絵の動きでコメディを見せてほしい。
- ミーアを取り巻く王子様や婚約者候補たちが、ミーアを盲目的に「聖女」と崇めすぎていて、恋愛描写が少しあざとく感じられる瞬間があった。男の子たちが都合よく惚れ込みすぎるので、少し冷めてしまう部分がある。





