漫画よしあし10巻以上の漫画レビュー専門サイト
レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:

BLOODY MONDAY の感想と評価(良いところ、悪いところ)

BLOODY MONDAY

BLOODY MONDAY

著者: 恵広史龍門諒

連載: 週刊少年マガジン

ジャンル: ドラマアクションサスペンス

評価: 8.6/10

あらすじ

天才ハッカーの高校生・高木藤丸(ファルコン)が、日本を標的としたウイルステロ計画「ブラッディ・マンデイ」に立ち向かう。龍門諒(原作)と恵広史(漫画)による、手に汗握る本格サイバーテロ・サスペンス。「誰が味方で誰が敵か分からない」という極限の疑心暗鬼と、ハッキングという知的なバトルを視覚的かつスリリングに描き出し、読者をノンストップの緊張感へ引きずり込む。

良い所

  • 「次から次へと裏切り者が現れる」という展開の連続で、本当に誰を信じていいのか分からなくなるスリルが凄まじいです。ページをめくる手が止まらず、一気読み必至の面白さでした。
  • ハッキングという本来地味な作業を、これほど視覚的にカッコよく、緊迫感のあるバトルとして描けるのが凄い。キーボードを叩くシーンだけでこれだけ熱くなれる漫画は貴重です。
  • 敵のテロリスト集団のキャラクターたちが、不気味でありながらどこか魅力的で、彼らの狂気と藤丸の知性がぶつかり合う頭脳戦の構図がたまりません。
  • 絶望的な状況(ウイルスの感染拡大など)の描写がリアルで恐ろしく、「もし現実でこれが起きたら」と想像して背筋が寒くなりました。サスペンスとしての恐怖の煽り方が上手いです。
  • 第一部の完成度が特に高く、タイムリミットが迫る中でのギリギリの攻防戦は、何度も息を止めて読んでしまうほどのアドレナリンが出ました。

悪い所

  • 「実は裏切り者だった」「実は生きていた」という展開があまりにも多用されるため、中盤以降は「どうせまた裏切るんでしょ」と展開が読めてしまい、少し食傷気味になることがありました。
  • ハッキングやウイルスの技術的な描写について、専門的な知識がある人が読むと「それはあり得ない」と突っ込みたくなるようなフィクション特有のご都合主義な部分が目立ちます。
  • シーズンが続くにつれて敵のインフレが激しくなり、「世界を揺るがす危機」のバーゲンセールみたいになってしまったのが残念。第一部の、身近な場所で起きるヒリヒリするような緊密なサスペンス感が一番面白かったのに!
  • 一部のキャラクターの行動(特にヒロイン格のキャラクターなど)が足手まといになる場面が多く、読んでいて少しイライラしてしまう読者もいるようです。
  • 展開を優先するあまり、伏線の回収が強引だったり、動機が後付けのように感じられる部分があり、物語の整合性を厳密に気にする人には少し引っかかるかもしれません。

同じジャンルの漫画