レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
ミナミの帝王 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
ミナミの帝王
完結連載: 週刊漫画ゴラク
評価: 7.8/10
あらすじ
大阪ミナミで、十日で一割という無茶な利息で金を貸す男がいる。ミナミの鬼と恐れられる萬田銀次郎、通称銀ちゃんだ。金を借りに来るのは、詐欺にあってどん底に落ちた人や、返すあてのない借金を抱えた人たち。銀ちゃんは貸した金を必ず取り戻す男だ。返せない原因があればそれを片づけ、悪どい債権者や詐欺師を金と法律の知識で追い詰めていく。えげつない駆け引きの合間に、ふと義理人情がのぞく。1話で終わる話から長編まで、ほぼ毎回顔ぶれが入れ替わるので、どこから読み始めても入りやすい。週刊漫画ゴラクで1992年から約34年描き継がれて完結した、濃い大阪弁が飛び交う浪花の金貸し人情劇!
読む前に確認したい相性
向いている人
- 悪人や詐欺師を理詰めで追い詰める、勧善懲悪のスカッとする取り立て劇を気軽に読みたい人
- 詐欺の手口やお金・法律の知識を、1話ずつ楽しみながら自衛のために身につけたいと思う人
- お金への本音がむき出しの大人向けの話で、えげつなさの裏ににじむ義理人情を味わいたい人
向いていない人
- 荒削りでクセのある絵柄が苦手で、整った今風の絵でないと物語にうまく入り込めない人
- 下品な表現や、容赦のない取り立てのえげつなさを読むと、どうしても気分が沈んでしまう人
- 古い携帯電話の場面など時代を感じる描写がどうしても気になり、今の感覚に合う設定で読みたい人
良い感想・レビュー
- ただの高利貸しじゃないところにハマります。返せない理由があれば、その原因まで片づけてくれるんです。えげつないのに義理人情に厚い主人公だからこそ、読んだあとはスカッとします。
- 詐欺で人生のどん底に落ちた人が、高い利息で金と知恵を借りて詐欺師にお仕置きし、立ち直っていく。悪いやつから金をむしり取るやり方が爽快で、毎回最後が気持ちいい。
- ほぼ1話完結なので、どこから読んでも楽しめるのがありがたいところ。時代劇みたいな勧善懲悪の型が毎回決まっていて、その時々の世相に合わせた話だから飽きがこないんですよね。
- お金をめぐる本音とえげつなさがむき出しで、ある意味清々しい。見かけだけではわからない人の闇まで見える。詐欺の手口やお金の知識も身につくので、自衛のつもりで読んでも損はないはず。
- どんな相手からでも貸した金は最後まで取り立てる、その徹底ぶりに驚かされます。プロの整理屋が相手でも恐ろしい執念で追い詰めていくし、時折見せる哀愁と優しさもたまりません。
悪い感想・レビュー
- 絵は正直うまいとは言えず、荒削りで雑に見えるタッチが最初は気になりました。読んでいくうちに内容とのバランスで慣れてはきますが、絵が好みでないなら星を一つ減らしたくなります。
- 序盤はボタンの大きなガラケーが最先端という時代の話で、昭和の香りが残る古さはどうしても感じる。今では規制でできなくなった不正行為も出てくるので、そのまま実生活に当てはめるのは難しい。
- ドラマの落ち着いた銀ちゃんを先に知っていると、漫画版のオラオラしたノリに最初は違和感があります。ドラマでは悪人の中に正義があるように見えたのに、漫画では悪人そのものに思える場面も。
- 下品な表現が多いし、「そこまでやる?」と思うほどのえげつなさもある。義理人情の話だとわかっていても、この濃さが合わない人には入りにくいかもしれない。
- 十日で一割の金利はさすがに現実離れしていて、実際にはこううまくいかないだろうなと思う場面もあります。初期は法律がらみのやり取りに詰めの甘さが見え、抜け目ない主人公像にはまだ遠い印象でした。
同じジャンルの漫画
該当作品はありません。
