レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:

100万の命の上に俺は立っている の感想と評価(良いところ、悪いところ)

100万の命の上に俺は立っている

100万の命の上に俺は立っている

著者: 奈央晃徳山川直輝

連載: 別冊少年マガジン

ジャンル: 異世界ファンタジーアクション

評価: 8.7/10

あらすじ

現実主義な中学生・四谷友差が突然異世界に召喚され、2人の女子クラスメイトと共にクエストに挑むダーク系異世界ファンタジー。いわゆる「なろう系」のチート無双とは一線を画し、主人公が常にリスクとリターンを計算しながら合理的に行動する点が特徴。異世界クエストの難易度が段階的に上昇し、社会問題や頭脳戦を織り交ぜた設定が読者の知的好奇心を刺激する。「進撃の巨人以来の講談社を代表する傑作」と絶賛する読者も存在し、アニメ化もされた人気作。しかし主人公への感情移入のしにくさや展開の唐突さから好みが分かれる、クセの強い異世界漫画でもある。

良い所

  • アニメから入ったが典型的な異世界ものと違って現実的な要素があってとても面白い。主人公がチート能力に頼らずリスクとリターンを計算しながら行動する姿が新鮮で、続きが気になって仕方がない。
  • 最初は何この漫画と思っていたが読み進めるうちにどんどん面白くなって今ではハマっている。謎が多くて今後の展開が気になる要素が散りばめられていて、気づいたら続きを買っていた作品だ。
  • 進撃の巨人が終わってから講談社を代表する傑作に出会えたと感じた。社会問題や頭脳戦を含む重厚な設定と、異世界クエストの難易度が上がるにつれて熾烈になる戦いが本当に読み応えがある。
  • 主人公の考え方が自分と近い部分があって感情移入できた。生存を最優先にしてそれ以下は妥協しないという姿勢が一貫していて、他のなろう系主人公とは全く違う読み味が好きだ。
  • とても教育的な内容で深く考えさせられるし面白い。多くの人に読んでほしいと思える作品で、単純な無双とは違う頭を使う展開が続いて、ページをめくるたびに新しい驚きがある。

悪い所

  • 主人公に感情移入できなくて読むのが辛かった。合理的すぎて人間味が薄く感じる場面が多くて、キャラへの愛着が育たないまま話が進んでいく感覚が最後まで続いてしまった。
  • キャラクターが死ぬ直前に突然背景情報が出てくる展開が取ってつけたように感じてしまった。感情移入する前に退場してしまうキャラが多くて、ドラマとして物足りなさを感じる部分があった。
  • 絵は悪くないのだが内容の衝撃が薄いと感じた。強い主人公のカタルシスがあるわけでも、共感できるキャラがいるわけでもなくて、何を楽しめばいいのかわからなくなる場面があった。
  • 基本的に女性キャラしか登場しないハーレム的な構成が気になってしまった。設定の重厚さの割にキャラクターの配置がご都合主義に見える部分があって、世界観への没入感が削がれてしまった。
  • 現代の社会問題を異世界に絡める展開が軽い扱いに感じられて、真剣に向き合ってほしいテーマを道具として使っているように見えて引っかかりを覚えてしまう場面があった。

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