レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:

四月は君の嘘 の感想と評価(良いところ、悪いところ)

四月は君の嘘

四月は君の嘘

著者: 新川直司

連載: 月刊少年マガジン

ジャンル: 音楽少年マンガヒューマンドラマ青春ラブストーリー

評価: 9.4/10

あらすじ

母の死をきっかけにピアノの音が聴こえなくなり、弾けなくなってしまった元・天才少年ピアニストの有馬公生。目標もなく過ごす彼の日常は、モノトーンのように色が無かった。だが、中学生になったある春の日、友人の付き添いで行ったデートで、同級生の宮園かをりと出逢う。性格は強引で暴力的、しかし誰よりも自由で才能豊かなヴァイオリニストである彼女の演奏を聴いた日から、公生の暗い運命は変わり、止まっていた時間が再び動き出す。強引にかをりの伴奏者に任命された公生は、母の呪縛や自身のトラウマと向き合いながら、再び音楽の喜びと苦しみを知っていく。桜の花びら、音楽、そして彼女が吐いた「嘘」とは……。涙なしには読めない、胸を打つ音楽青春ラブストーリーの金字塔!

良い所

  • 母の死によるトラウマでピアノが弾けなくなった元天才少年・有馬公生が、自由奔放なヴァイオリニスト・宮園かをりと出会い、再び音楽と向き合い成長していく過程が感動的で、涙なしには読めません。
  • タイトルである『四月は君の嘘』に込められた本当の意味が終盤で明らかになり、最後のかをりからの手紙を読むシーンで号泣してしまいました。涙腺が完全に崩壊するほど心を揺さぶられた人生のバイブルです。
  • 演奏シーンの描写が本当に素晴らしく、漫画なのに絵からヴァイオリンとピアノの音が聞こえてくるようでした。新川直司先生の圧倒的な表現力と、キャラクターたちの熱量がダイレクトに伝わってきます。
  • 椿や渡といった幼馴染たちとのもどかしい関係性や、ライバルである絵見や武士との切磋琢磨など、青春群像劇としての完成度の高さにも感動しました。全員が魅力的で、音楽を通して繋がっていく姿が尊いです。
  • かをりちゃんの明るく前向きな姿の裏に隠された切実な想いに、胸が締め付けられます。公生を救うために彼女がついていた優しい嘘を知った時、この作品の本当の凄さに鳥肌が立ちました。一生忘れません。

悪い所

  • かをりの重病や死といった悲しい結末へと向かっていくため、悲しすぎて読むのが本当に辛かったです。感情がぐちゃぐちゃになってしんどいので、ハッピーエンドを求める人には重すぎる作品だと思います。
  • 主人公の公生が幼少期に母親から受けていた厳しいピアノの指導が、ほとんど虐待ともとれる過酷な描写だったため、読んでいて息苦しくなりました。母親の愛情だと分かっても、少しトラウマになりそうです。
  • 序盤のヒロイン・かをりが、公生に対して暴力的だったり自己中心的に見える行動を多々とるため、最初は彼女の性格に好感が持てずイライラしてしまいました。感情移入するまでに少し時間がかかりました。
  • コンクールの演奏シーンなどで、観客のポエムのようなモノローグや比喩表現が多用されるため、少しクサくて大げさだと感じてしまう瞬間がありました。もう少しシンプルな演出の方が感動できたかもしれません。
  • 公生にずっと片思いをしている幼馴染の椿ちゃんが可哀想すぎて、読んでいて胸が痛みました。かをりとの関係が美しく描かれる分、報われないキャラクターの存在が少し残酷で切なすぎると感じてしまいます。

同じジャンルの漫画

該当作品はありません。