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七つ屋志のぶの宝石匣 の感想と評価(良いところ、悪いところ)

七つ屋志のぶの宝石匣

七つ屋志のぶの宝石匣

著者: 二ノ宮知子

連載: Kiss

ヒューマンドラマミステリー恋愛

評価: 9.5/10

あらすじ

東京下町の老舗質屋「倉田屋」の娘・倉田志のぶは、高校2年生ながら宝石の“気”が見えるという特別な才能を持つ。祖父が勝手に決めた婚約者・北上顕定は名家の跡取りでありながら訳あって倉田屋に預けられ、高級宝石店で外商として働いている。二人は質屋に持ち込まれる宝石や依頼を通じて、持ち主の事情や隠された真実に触れ、時に事件や謎に巻き込まれていく。宝石を巡る人間模様と、志のぶと顕定の関係の行方が描かれる質屋宝石ミステリー。

良い所

  • 宝石の描写が非常に美しく、細部まで丁寧に描かれていて見入ってしまう。
  • 質屋という珍しい舞台設定が新鮮で、日常と非日常が交錯する物語に引き込まれる。
  • 志のぶと顕定の掛け合いが軽妙で、シリアスな展開の中にも温かみがある。
  • 宝石にまつわる人間ドラマが奥深く、読み終えると心に余韻が残る。
  • ミステリー要素と人情話のバランスが良く、続きが気になる構成になっている。

悪い所

  • 物語の進行がゆっくりで、展開を急ぎたい読者にはもどかしく感じる部分がある。
  • 宝石や質屋の専門的な説明が多く、興味がないと冗長に感じられる。
  • 恋愛要素の進展が遅く、関係性の変化を期待すると物足りない。
  • 登場人物が多く、初見では関係性を把握するのに時間がかかる。
  • 巻によっては大きな事件が起きず、日常描写が中心で緊張感に欠ける。

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