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マザーパラサイト の感想と評価(良いところ、悪いところ)
マザーパラサイト
著者: 佐藤洋寿
連載: 月刊コミックゼノン
評価: 7.8/10
あらすじ
児童養護施設で育った少年・三木涼太は、理想の母親像に異常な執着を抱いていた。里親のもとで暮らしながらも、彼は「究極の母」を求めて他人の家庭に入り込み、母親たちを精神的に支配していく。母性と狂気が交錯する中で、涼太の行動は次第に周囲を破滅へと導いていく。家族の形を問い直す衝撃のサイコ・サスペンス。
良い所
- 母性と狂気をテーマにした物語が斬新で、読んでいて背筋が凍った。
- 主人公の涼太の異常な心理描写がリアルで、恐怖と同時に強い引力を感じた。
- 家庭という身近な題材を扱っているため、日常が一気に不気味に見えるようになった。
- 絵柄が緻密で、登場人物の表情から狂気がにじみ出ていて迫力があった。
- 一話ごとに衝撃的な展開があり、続きが気になって一気に読み進めてしまった。
悪い所
- 暴力や精神的支配の描写が過激で、読むのが辛い場面が多かった。
- 主人公があまりに異常で共感できず、感情移入が難しかった。
- 母親像の描き方が極端で、現実味に欠けると感じる部分があった。
- 同じような支配と崩壊のパターンが繰り返され、展開にマンネリを感じた。
- 救いのない展開が続き、読後感が重すぎて疲れてしまった。




