レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
めぞん一刻 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
めぞん一刻
完結著者: 高橋留美子
連載: ビッグコミックスピリッツ
評価: 9.2/10
あらすじ
古いアパート・一刻館の5号室で暮らす浪人生の五代裕作。毎晩のように部屋へ押しかけて宴会を開く、癖の強い住人たちにうんざりし、とうとう出ていこうと決めた矢先、若くてきれいな管理人・音無響子がやって来る。ひと目で恋に落ちた五代は引っ越しをやめ、彼女に振り向いてもらおうと受験勉強に打ち込む。けれど響子は、結婚して半年で夫を亡くした未亡人。五代の想いに気づきながらも、亡き夫を忘れられず素直になれない。そこへ裕福でスマートなテニスコーチまで現れ、恋のさや当てが始まる。携帯電話のない時代ならではの誤解やすれ違い、住人たちの横やりに振り回されながらも、二人は歳月をかけて少しずつ距離を縮めていく。笑って、やきもきして、胸が熱くなる一刻館の恋物語!
読む前に確認したい相性
向いている人
- 下宿やアパートを舞台に、クセの強い住人たちのドタバタと恋模様を笑いながら追いかけたい人
- 携帯電話のない時代のすれ違いや遠回りを重ねて、少しずつ距離が縮まる大人の恋をじっくり見届けたい人
- 恋の行方だけでなく、大切な人を亡くした女性がつらい過去から立ち直っていく姿にも心を寄せたい人
向いていない人
- 今の感覚で読むと、相手に気を持たせ続ける態度や昭和らしい男女の描き方が、どうしても引っかかる人
- すれ違いや誤解が何度も続き、二人の関係がなかなか進まないもどかしさに耐えられない人
- 住人が毎晩のように勝手に部屋へ上がり込んで騒ぐような、プライバシーのない騒がしさが苦手な人
良い感想・レビュー
- 背中に義父をおぶったままのプロポーズは、何度読んでも泣ける。響子さんの返しの一言に、それまでの苦しみが詰まっている。墓の前で亡き夫ごと幸せにすると誓う五代がカッコよすぎる。
- 夫を亡くした響子さんは、初めて出てきたときの顔がなんともさみしげ。五代くんや住人たちと関わるうちに、表情がだんだん変わっていく。読み返して、恋物語だけでなくひとりの女性の再生物語だと気づく。
- ハチャメチャな住人たちの暮らしぶりが面白くて大好きです。五代くんの部屋での宴会シーンは、子どもながらに参加したくなったほど。ボロアパートで住人に筒抜けのあけすけな恋模様にも笑ってしまいます。
- 最後のページの温かさが忘れられない。響子さんにアタックし続ける五代さんの姿にも心を動かされた。夫婦になった二人を見届けたときは、感無量だった。
- 年齢の低いキャラの見た目が変わっていき、時間の流れを感じます。メインの二人は外見そのままで、内面が変わっていくのがすごいです。優柔不断さから遠回りする姿に、人生はタイミングだと教わりました。
悪い感想・レビュー
- 読み返すと80年代だからこその話ばかりだと気づく。なんだかんだで五代くんに気を持たせ続ける管理人さんの態度は、今の時代だと受け取られ方が違いそう。描写にも少し古くささがある。
- とても面白い作品だけど、響子さんがめんどくさい女すぎるのは正直なところ。とはいえ、そこがまた可愛くて読んでいて楽しかったので、人によって評価が分かれる部分かもしれない。
- 二人の関係がある程度固まってからが長く、もだもだする展開が続きます。それでも毎話こんなに面白いのはなぜだろうと、時間を忘れて読んでしまうんですけどね。
- 五代くんが教育実習先で出会う女子高生の八神が怖かった。やることが極端すぎるし、もし彼女が騒げば五代くんが捕まりかねない。相手が悪い男なら、傷つくのは八神自身なのに。
- 最初の頃と後半とで、管理人さんの顔の描き方がまるで違うのには笑ってしまう。初期は妖艶という言葉がぴったり。若い頃の作品なので、絵柄の変化は好みが分かれそう。
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