レビュー著者: 漫画よしあし
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美味しんぼ の感想と評価(良いところ、悪いところ)
美味しんぼ
連載: ビッグコミックスピリッツ
評価: 8.4/10
あらすじ
社内一のぐうたら社員と、鋭い舌を持つ新入社員。ふたりに任されたのは、新聞社の百周年を飾る「究極のメニュー」作りでした。ところが、ライバル紙の「至高のメニュー」を率いるのは美食の権威・海原雄山。しかも彼は、母を死なせたと主人公が憎み続けてきた実の父親です。食材のよしあし、手間のかけ方、器、つくる人の心まで問う料理勝負で、親子は何度も火花を散らします。読めば、ふだん口にしている豆腐や魚の見方ががらりと変わるはず。ぐうたら記者が名のある大物をやりこめる痛快さも、たまりません。勝負の合間にふたりの恋が育ち、やがて新しい家族もできます。こじれきった父と子の間にも、少しずつ雪どけが訪れます。食卓から人生までを描き切った、グルメ漫画の元祖!
読む前に確認したい相性
向いている人
- ふだんはぐうたらな主人公が、食材や器の知識で名のある大物をやりこめる痛快さを味わいたい人
- 甘いトマトの育て方やウイスキーの飲み方など、今につながる食の知識を楽しく学びたい人
- バブル期の元気な空気のなかで、ギャグと恋愛がまじる勢いのある長編の人間ドラマを楽しみたい人
向いていない人
- 毎回のように主人公が他人の料理にけちをつける流れが続くと、読んでいて疲れてしまう人
- 序盤のとがった主人公が好きで、長い連載のなかで登場人物の性格が変わるのが苦手な人
- 料理漫画には家でそのまま作れるレシピを期待していて、現実離れした料理だと冷めてしまう人
良い感想・レビュー
- ラーメン屋が一軒つぶれるかどうかという、考えてみればしょうもない騒ぎなのに、話としてちゃんと面白いんです。ギャグと恋愛がまじり合う中盤は、描き手が楽しんでいるのが伝わってくる勢いがあります。
- 甘いトマトの育て方やウイスキーのトワイスアップなど、当時は目新しかった食の楽しみ方が今ではすっかり当たり前になっているのに驚かされる。今の日本の食文化の出発点と呼んでも言いすぎではない。
- 「ワインと豆腐には旅をさせちゃいけない」というひと言にしびれました。ただの平社員が、名の知れた大物を食の知識でつぎつぎにへこませていくのが痛快です。
- 初対面の相手にもすぐけんかを売る主人公と、コマから黒いオーラがあふれ出す父親。序盤のむちゃくちゃな勢いこそ、この作品らしさそのものだと思う。「フォアグラよりアンキモ」という言い切りも忘れられない。
- 前半は、やさぐれた主人公と悪役そのものの父親がたまらなく格好いいんですよね。「このあらいを作ったのは誰だあっ!」の一喝がとにかく好きです。バブル期の日本の元気な空気まで伝わってきます。
悪い感想・レビュー
- 序盤の斜に構えた主人公には好感が持てたのに、結婚後は人脈を使ってうんちくを語るだけの坊っちゃんに見えてしまった。新婚の朝の食卓での文句には、読んでいていらいらが止まらなかった。
- 初期の、権力に逆らう姿が好きでした。話が進むと主人公の性格がやけに丸くなるのが残念です。ヒロインへの当たりが強くなるところも好きになれません。父親との和解も、してほしくなかったです。
- 話そのものは面白くて興味深い。けれど料理漫画なのに家で再現できない現実離れした料理が多いのは惜しい。もう少し自分でも作れる範囲であってほしかった。
- 毎回、人が作った料理にけちをつけては偉そうに講釈を垂れる流れが鼻につく。他人の料理を批判してばかりの主人公に、それなら自分で作ってみろと言いたくなった。
- 商談相手の前でたばこを吸い、大物の先生に暴言を吐く上司が、なぜクビにならないのか謎です。騒ぎを起こす上司が許されてしまう職場の描き方は、社会に出てから読むとかなり引っかかります。
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