レビュー著者: 漫画よしあし
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政宗くんのリベンジ の感想と評価(良いところ、悪いところ)
良い所
- Tiv先生の描くキャラクターがとにかく綺麗で可愛い! 特にヒロインの愛姫の「残虐姫」っぷりと、その裏に隠された不器用さが最高に魅力的です。作画の美しさだけでも、一読の価値がある素晴らしい作品です。
- 「元デブがイケメンになって復讐する」というキャッチーな設定から始まり、二人のすれ違いや勘違いが生む心理的な揺らぎに夢中になりました。復讐心がいつしか恋心に変わっていく王道展開に、胸が熱くなります。
- 藤ノ宮寧子というキャラクターの、健気で切ない恋心の描き方が本当に素晴らしいです。主人公を想う一途な姿勢や、彼女が抱える秘密が明かされた時の衝撃。愛姫とはまた違う、深い愛情に何度も涙させられました。
- 復讐を軸にしながらも、ドタバタした学園ラブコメとしてのテンポが良く、最後まで飽きさせません。脇を固める師匠役の吉乃の暗躍や、政宗の自分磨きへの異常な執念など、個性的な要素が満載で楽しめました。
- 復讐劇の果てにたどり着く結末は、ラブコメとしてのカタルシスがしっかりと感じられました。二人が過去の呪縛から解き放たれ、本当の意味で向き合う姿を丁寧に描き切った、非常に完成度の高い物語だと思います。
悪い所
- 終盤の展開が非常に駆け足に感じられ、「もっとじっくり描いてほしかった」という物足りなさが残りました。これまでの伏線回収やキャラクターの心情の変化を、もう少し時間をかけて丁寧に扱ってほしかったです。
- 結末に関して、特定のキャラクターを推していた読者からは「納得がいかない」「別のルートが見たかった」という不満の声も上がっています。王道ではありますが、期待していた展開と違った際のショックは大きいです。
- 主人公の復讐心が中盤以降、あやふやになって物語が停滞しているように感じる時期がありました。もっと復讐劇としてのヒリつくような展開を期待していたので、普通のラブコメに寄ってしまったのが少し残念です。
- 設定上、政宗のナルシスト的な言動が多く、主人公に感情移入しづらい瞬間がありました。元デブというコンプレックスの掘り下げも、もっと深ければ、彼のリベンジへの執念により共感できたのかなと感じています。
- 愛姫の「残虐姫」としての振る舞いが、単なる性格の悪さに見えてしまうことがあり、彼女をヒロインとして好きになるまでに時間がかかりました。もう少し、彼女なりの苦悩や可愛さを早い段階で見たかったです。




