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最終更新日:

オオカミ少女と黒王子 の感想と評価(良いところ、悪いところ)

オオカミ少女と黒王子

オオカミ少女と黒王子

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著者: 八田鮎子

連載: 別冊マーガレット

ジャンル: 少女漫画学園恋愛ラブコメディ

評価: 9/10

あらすじ

友達に見栄を張って『彼氏がいる』と大嘘をついた女子高生・篠原エリカ。言い逃れができなくなった彼女は、街で見かけたイケメンの盗撮写真を自分の彼氏だと偽る。だが、その相手は同じ学校に通う超人気者の佐田恭也だった!事情を打ち明け、彼氏のフリを頼み込むエリカに対し、恭也が提示したのは『俺の犬になること』というドSな絶対服従の条件。外面は王子様、中身は腹黒サディストの恭也に振り回されながらも、彼のふとした優しさや孤独に触れ、嘘の関係から本物の純愛へと這い上がっていく。意地っぱりな黒王子と嘘つきオオカミ少女が紡ぐ、悶絶必至のツンデレ学園ラブコメディ!

良い所

  • 私は外面は完璧な王子様なのに、中身は超毒舌でサディスティックな恭也が、ふとした瞬間に見せる「無自覚なデレ」の破壊力に完全にやられた。不意打ちでお見舞いに来てくれたり、ヤキモチを焼く姿が本当に最高。
  • エリカが傷つきながらも恭也の寂しい家庭環境や不器用な内面に真っ直ぐ体当たりで寄り添う姿が本当に健気。嘘の主従関係から、最後は誰もが羨むお互いしかいない本物の純愛へ成長する全16巻の構成が完璧。
  • 二階堂ふみさんと山﨑賢人さんの実写映画から原作を読んだけど、エリカの雑草のようなへこたれない強さと愛嬌の良さが本当に魅力的。ドロドロした嫌味がなくて、ヒロインを心の底から応援したくなる傑作。
  • 恭也の心を少しずつ溶かしていくエリカの真っ直ぐさと、後半の遠距離恋愛や進路への葛藤を経て、二人がゆっくり大人になっていく心理描写が本当に丁寧。ただの壁ドン漫画じゃ終わらない、深い人間ドラマだよ。
  • 八田鮎子先生の男の子の端正な美形作画と、エリカのコミカルな百面相の描き込みがとにかく素晴らしい。恭也の意地悪な薄笑いから、時折見せる照れた表情の色気に、読むたびに胸キュンが止まらなくなる。

悪い所

  • 初期の恭也の「エリカを犬と呼び、まわれお手をさせて罵倒する」ようなモラハラ的な態度が、私にはどうしても生理的に受け付けなかった。イケメンじゃなければ普通に精神的虐待レベルで、読んでいて普通に引いた。
  • 恭也にどれだけ酷い言葉を投げられても、プライドを捨てて犬のようにしっぽを振って尽くし続けるエリカにイライラした。なぜこんなに自分を安売りしてまで追いかけるのか、ヒロインの卑屈さに共感できない。
  • ライバルキャラが現れて二人の仲を邪魔する、少女漫画によくある典型的な確執と擦れ違い展開が長引いて少し中だるみを感じた。もっと早くお互いが素直になってノロケて欲しかったのが本音。
  • 恭也の「黒王子」としての毒舌や悪魔的なドS属性が、物語が後半に進んで丸くなるにつれてどんどん薄まってしまったのが少し残念。後半はただのよくある甘い彼氏になってしまい、初期の毒っ気と緊張感が恋しい。
  • 「容姿が完璧な年上男子が、なぜか自分を犬として支配しつつも特別扱いして溺愛してくれる」という乙女ゲーム的な都合の良すぎる妄想ファンタジーに、冷めた目の一歩引いた自分を抑えられずに楽しめなかった。

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