レビュー著者: 漫画よしあし
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きまぐれオレンジ☆ロード の感想と評価(良いところ、悪いところ)
良い所
- 鮎川まどかの存在感が圧倒的です。不良っぽさと優等生の二面性、クールなようで実は繊細な内面……当時の読者が全員恋に落ちたのも納得の、永遠のヒロインだと思います。
- 80年代のポップカルチャー、ファッション、音楽の空気感が漫画からダイレクトに伝わってきて、その時代を知らなくても「エモさ」を感じられます。都会的な雰囲気が本当にお洒落です。
- 恭介の優柔不断さに「はっきりしろ!」とツッコミを入れつつも、この煮え切らない三角関係こそが青春の醍醐味なんだと、大人になってから読み返して痛感しました。
- 超能力というSF設定を、世界を救うためではなく、ちょっとした日常のトラブル解決やヒロインへのアプローチに使うというスケールの小ささが、逆にリアリティを生んでいて面白いです。
- 最終巻の展開は、ラブコメ史に残る名シーンだと思います。長く続いた三角関係の結末として、これ以上ないほど美しく、そして切ない幕引きでした。
悪い所
- 恭介の優柔不断な態度(二人の女の子の間をフラフラする)は、現代の価値観で読むとかなりイライラさせられる部分があると思います。「誠実さ」を求める読者には厳しい主人公かもしれません。
- 1980年代の作品なので、不良の描写や男女の役割観、ギャグのノリなどに時代を感じる部分が多く、古い価値観に引っかかりを感じる人にはノイズになる可能性があります。
- 「超能力」という設定が、物語の都合に合わせて便利に使われすぎているきらいがあり、SFとしての整合性を求めると突っ込みどころが満載です。あくまでラブコメのスパイスと割り切る必要があります。
- ひかるの恭介への盲目的な愛情表現が、少し重たく感じられたり、空気が読めないように見えてしまったりして、彼女の扱いに少し可哀想さを感じてしまう時期がありました。
- 連載期間が長かったため、中盤は似たようなドタバタ展開が繰り返される「引き伸ばし」感があり、一気に読むと少し中だるみを感じるかもしれません。





