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きまぐれオレンジ☆ロード の感想と評価(良いところ、悪いところ)

きまぐれオレンジ☆ロード

きまぐれオレンジ☆ロード

著者: まつもと泉

連載: 週刊少年ジャンプ

ジャンル: 日常ラブコメSF

評価: 8.5/10

あらすじ

優柔不断で超能力を持つ少年・春日恭介と、ミステリアスな不良少女・鮎川まどか、天真爛漫な後輩・檜山ひかる。まつもと泉が描く、1980年代を代表する甘酸っぱい青春ラブコメの金字塔。どっちつかずの三角関係にヤキモキさせられながらも、都会的でお洒落な雰囲気と、魅力的なヒロインたちに当時の読者は熱狂した。今読んでも色褪せない、永遠の「青春の幻影」。

良い所

  • 鮎川まどかの存在感が圧倒的です。不良っぽさと優等生の二面性、クールなようで実は繊細な内面……当時の読者が全員恋に落ちたのも納得の、永遠のヒロインだと思います。
  • 80年代のポップカルチャー、ファッション、音楽の空気感が漫画からダイレクトに伝わってきて、その時代を知らなくても「エモさ」を感じられます。都会的な雰囲気が本当にお洒落です。
  • 恭介の優柔不断さに「はっきりしろ!」とツッコミを入れつつも、この煮え切らない三角関係こそが青春の醍醐味なんだと、大人になってから読み返して痛感しました。
  • 超能力というSF設定を、世界を救うためではなく、ちょっとした日常のトラブル解決やヒロインへのアプローチに使うというスケールの小ささが、逆にリアリティを生んでいて面白いです。
  • 最終巻の展開は、ラブコメ史に残る名シーンだと思います。長く続いた三角関係の結末として、これ以上ないほど美しく、そして切ない幕引きでした。

悪い所

  • 恭介の優柔不断な態度(二人の女の子の間をフラフラする)は、現代の価値観で読むとかなりイライラさせられる部分があると思います。「誠実さ」を求める読者には厳しい主人公かもしれません。
  • 1980年代の作品なので、不良の描写や男女の役割観、ギャグのノリなどに時代を感じる部分が多く、古い価値観に引っかかりを感じる人にはノイズになる可能性があります。
  • 「超能力」という設定が、物語の都合に合わせて便利に使われすぎているきらいがあり、SFとしての整合性を求めると突っ込みどころが満載です。あくまでラブコメのスパイスと割り切る必要があります。
  • ひかるの恭介への盲目的な愛情表現が、少し重たく感じられたり、空気が読めないように見えてしまったりして、彼女の扱いに少し可哀想さを感じてしまう時期がありました。
  • 連載期間が長かったため、中盤は似たようなドタバタ展開が繰り返される「引き伸ばし」感があり、一気に読むと少し中だるみを感じるかもしれません。

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