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マザーグール の感想と評価(良いところ、悪いところ)
マザーグール
著者: 菅原キク
連載: 月刊コミック@バンチ
評価: 9/10
あらすじ
修学旅行中の豪華客船が難破し、孤島へ流れ着いたお嬢様学校の生徒たち。桐島朔也は、学内で落ちこぼれとされる楓子・なつの・すずに助けられ、他の生徒たちと合流するため島を進む。しかし、そこには人体の一部を思わせる異形の化け物が潜んでいた。極限状態の中で露わになる少女たちの本性と、島に秘められた恐るべき真実。生き残りを懸けたサバイバルが始まる。
良い所
- 極限状況下での人間関係の変化がリアルで引き込まれる。
- 化け物の造形や登場シーンが不気味で、ホラーとしての緊張感が高い。
- 群像劇として多くのキャラクターが活躍し、それぞれの背景が丁寧に描かれている。
- 島の謎が少しずつ明らかになる展開が巧みで、読み進める手が止まらない。
- 心理的な恐怖と肉体的な危機が同時に迫る構成が秀逸。
悪い所
- 序盤は登場人物が多く、誰が主要キャラなのか分かりづらい。
- グロテスクな描写が多く、苦手な人にはきつい。
- 説明が少なく、世界観や設定が掴みにくい部分がある。
- キャラクターの退場が唐突で感情移入しづらい場面がある。
- 救いのない展開が続き、読後感が重くなることがある。




