レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
ささやくように恋を唄う の感想と評価(良いところ、悪いところ)
ささやくように恋を唄う
著者: 竹嶋えく
連載: コミック百合姫
評価: 8.5/10
あらすじ
高校入学式の日、新入生の木野ひまりは、新入生歓迎会で演奏した先輩のボーカル・朝凪依の姿に「ひとめぼれ(ファンとして)」する。一方、ひまりからその純粋な想いを告げられた依もまた、彼女に対して「ひとめぼれ(恋愛感情として)」を抱いてしまう。お互いの胸にある「ひとめぼれ」の解釈の違い、そしてじれったいすれ違いから始まる二人の甘酸っぱくピュアな恋の物語。依の所属するバンド「SSGIRLS」の活動やライバルバンドとの音楽を通じた情熱と葛藤、複雑に交差する少女たちの秘めた想い。竹嶋えくが圧倒的に繊細かつ美しいタッチで可憐に描き出す、王道にして最高峰のガールズバンド百合青春グラフィティ!
読む前に確認したい相性
向いている人
- 「ファンとして」と「恋愛感情として」という二種類のひとめぼれのすれ違いが紡ぐ純粋な百合を楽しめる人
- バンドを通じた少女たちの青春と、ガールズバンドの音楽的な情熱・葛藤を同時に楽しみたい人
- 繊細で美しい作画と、徹底して清らかでギスギスしない優しい百合の空気感を求める人
向いていない人
- 中盤以降の重苦しい愛憎・因縁の展開が長く続くことに、読んでいて胃もたれを感じてしまう人
- メインカップルの甘い絡みより他キャラの掘り下げに話数を割く展開に、テンポの遅さを感じる人
- 百合作品を多く読んでいて、展開がテンプレ通りで新鮮さに欠けると感じやすい人
良い感想・レビュー
- ファンとしての憧れと、本気の恋愛感情というふたつのひとめぼれのすれ違いから始まる恋模様がじれったくて凄くニヤニヤさせられる。少しずつ二人の距離が重なっていく過程が本当に甘酸っぱくて尊い。
- 竹嶋えく先生の描く、ひまりの天使のような可愛さや依の凛々しさなど、圧倒的に美麗で繊細な作画に毎度惚れ惚れする。髪のなびきや光の表現、キャラクターの表情変化がどこを切り取っても本当に美しい。
- 恋愛要素だけでなく、音楽(バンド)を通じて心を通わせていく少女たちの熱い青春ストーリーとしても非常に読み応えがある。SSGIRLSの絆や、音楽にかける本気のパッションと葛藤に胸が熱くなった。
- 依の親友で実は依に複雑な想いを抱えている亜季など、脇を固めるキャラの心情描写がとても深い。それぞれの少女たちの秘めた矢印が交錯する人間関係の深みが、物語の切なさと魅力をさらに高めている。
- とにかく読んだ後に心が浄化されるような徹底して清らかで優しい空気感が素晴らしい。ギスギスした不快なトラブルがなく、誰もがひまりと依の恋を純粋に応援したくなるような心温まるピュアさに満ちている。
悪い感想・レビュー
- メインの二人が結ばれた後、別バンドの志帆と亜季の過去の因縁をめぐる重苦しくギスギスした愛憎展開がかなり長期間続くのが辛かった。初期のひまりと依の甘酸っぱく平和な百合を期待する私には合わなかった。
- 志帆と亜季の確執の解消や、メンバーそれぞれの過去回想に多くの話数を割くため、ストーリーのテンポが停滞気味に感じられた。ひまりと依の甘い絡みも激減してしまい、もっとテンポよく進めてほしい。
- バンド×音楽×百合というモチーフは王道中の王道なため、百合作品を読み慣れているとお話の流れがテンプレ通りで既視感があり、この作品独自の強烈な新鮮さや予想を裏切る展開には少し欠けると感じる。
- 全員が美しくクリアに描かれている分、女の子たちの顔立ちや体型が少し似ている。漫画のモノクロ画面だとキャラクターの顔の見分けが難しい時があり、髪型が変わるシーンなどで一瞬混乱してしまった。
- ストーリーの心理描写がモノローグに頼りすぎているせいか、登場人物が全員同じように思い悩んでいるように見えてしまい退屈さを覚えた。もう少しセリフや行動の掛け合いで物語を軽快に動かしてほしい。
良い感想・レビュー
悪い感想・レビュー
ファンとしての憧れと、本気の恋愛感情というふたつのひとめぼれのすれ違いから始まる恋模様がじれったくて凄くニヤニヤさせられる。少しずつ二人の距離が重なっていく過程が本当に甘酸っぱくて尊い。
メインの二人が結ばれた後、別バンドの志帆と亜季の過去の因縁をめぐる重苦しくギスギスした愛憎展開がかなり長期間続くのが辛かった。初期のひまりと依の甘酸っぱく平和な百合を期待する私には合わなかった。
竹嶋えく先生の描く、ひまりの天使のような可愛さや依の凛々しさなど、圧倒的に美麗で繊細な作画に毎度惚れ惚れする。髪のなびきや光の表現、キャラクターの表情変化がどこを切り取っても本当に美しい。
志帆と亜季の確執の解消や、メンバーそれぞれの過去回想に多くの話数を割くため、ストーリーのテンポが停滞気味に感じられた。ひまりと依の甘い絡みも激減してしまい、もっとテンポよく進めてほしい。
恋愛要素だけでなく、音楽(バンド)を通じて心を通わせていく少女たちの熱い青春ストーリーとしても非常に読み応えがある。SSGIRLSの絆や、音楽にかける本気のパッションと葛藤に胸が熱くなった。
バンド×音楽×百合というモチーフは王道中の王道なため、百合作品を読み慣れているとお話の流れがテンプレ通りで既視感があり、この作品独自の強烈な新鮮さや予想を裏切る展開には少し欠けると感じる。
依の親友で実は依に複雑な想いを抱えている亜季など、脇を固めるキャラの心情描写がとても深い。それぞれの少女たちの秘めた矢印が交錯する人間関係の深みが、物語の切なさと魅力をさらに高めている。
全員が美しくクリアに描かれている分、女の子たちの顔立ちや体型が少し似ている。漫画のモノクロ画面だとキャラクターの顔の見分けが難しい時があり、髪型が変わるシーンなどで一瞬混乱してしまった。
とにかく読んだ後に心が浄化されるような徹底して清らかで優しい空気感が素晴らしい。ギスギスした不快なトラブルがなく、誰もがひまりと依の恋を純粋に応援したくなるような心温まるピュアさに満ちている。
ストーリーの心理描写がモノローグに頼りすぎているせいか、登場人物が全員同じように思い悩んでいるように見えてしまい退屈さを覚えた。もう少しセリフや行動の掛け合いで物語を軽快に動かしてほしい。





