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レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:

戦国小町苦労譚 の感想と評価(良いところ、悪いところ)

戦国小町苦労譚

戦国小町苦労譚

著者: 夾竹桃沢田一平沢下戸

連載: コミック アース・スター

ジャンル: ファンタジータイムスリップ青年マンガ歴史

評価: 8.3/10

あらすじ

農業高校に通う歴史好きな女子高生・綾小路静子は、ある日突然、戦国時代へとタイムスリップしてしまう。彼女の目の前に現れたのは、かの有名な織田信長だった。命の危機を感じた静子は、自身の持つ「現代の農業知識」を武器に信長に仕えることを決意する。優れた農業技術や品種改良、さらには現代の料理や兵站の知識を駆使し、静子は尾張の国を豊かにしていく。気まぐれな信長からの無茶振りに応えながら、農村の開拓から技術開発まで駆け回る彼女の奮闘が、やがて歴史のうねりをも動かしていく。内政チートで戦国を生き抜く、斬新な農業×歴史ファンタジー!

良い所

  • 農業高校に通う女子高生が、現代の農業知識を活かして戦国時代を生き抜くという設定がとても新鮮で面白いです!静子が驕ることなく真面目に農業や技術開発に取り組む姿に好感が持てて、一気に引き込まれました。
  • 嫌な登場人物が少なく、安心して読めるのが嬉しいです。織田信長をはじめとする武将たちとのやり取りも魅力的で、静子が彼らに認められていく過程にワクワクします。歴史の勉強にもなって一石二鳥の作品です。
  • 農業や歴史に関する豆知識が豊富に盛り込まれており、読み応え抜群です!沢田一先生の作画がとても丁寧で、原作小説の膨大な情報をうまく漫画に落とし込んでいると感じます。毎巻発売が楽しみで仕方ありません。
  • 現代の知識を使って戦国時代を豊かにしていく過程が痛快です。ただの戦闘チートではなく、農業や内政から国を支えていくという切り口が斬新で、静子が次々と難題を解決していく姿にスカッとさせられます。
  • 農業高校の知識がここまで戦国時代に役立つなんて驚きです!静子の一生懸命な姿にいつも元気をもらえます。周りの武将たちが彼女の知識に驚愕するリアクションを見るのが楽しくて、何度も読み返しています。

悪い所

  • 現代の知識を使った無双展開が多く、織田信長などの歴史上の偉人が主人公をあっさりと重用しすぎる点に少しご都合主義を感じてしまいました。もう少し歴史的な制約や、現代人としての葛藤が見たかったです。
  • 農業や技術開発に関する蘊蓄や文章での説明パートが長くなることがあり、漫画としてのテンポが少し悪く感じるエピソードがありました。絵で魅せるというより文字を読まされている感覚になるのが少し残念です。
  • トントン拍子で国が発展していくため、大きな起伏や歴史的な危機感が薄く、途中で展開にマンネリを感じてしまいました。もっとハラハラするようなピンチや、歴史の大きなうねりに巻き込まれる展開が欲しいです。
  • 主人公が現代知識を持っているとはいえ、専門家レベルの技術まで再現できてしまうのは流石にやりすぎな気がします。ファンタジーとして割り切って読めば良いのですが、リアリティを求めると少し冷めてしまいます。
  • 登場する武将たちが主人公に対して甘すぎたり、現代の価値観にすんなり適応しすぎたりしていて、戦国時代ならではの泥臭さや緊張感が足りないように感じます。もう少し人間関係のドロドロした部分も読みたいです。

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